2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development of methods to quantify the release of type C rhinovirus from airway epithelial cells obtained from patients with obstructive pulmonary diseases
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19K08620
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
山谷 睦雄 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (60261640)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 秀一 独立行政法人国立病院機構(仙台医療センター臨床研究部), その他部局等, 医長・室長 (50172698)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | C型ライノウイルス / PCR法 / ウイルス放出量定量化 / マクロライド / 炎症性サイトカイン / 気道上皮細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
C型ライノウイルスの放出量定量化の確立し、薬剤によるウイルス放出量抑制効果と機序を明らかにした。さらに、気管支喘息症例におけるC型ライノウイルスの増殖の変化を検討した。研究実績は以下の通りである。 45症例(気管支喘息17症例)のヒト鼻腔粘膜上皮細胞を用いて検討した。C型ライノウイルス(RV-C03)を細胞に感染させ、粘膜測洗浄液 (ASL)のウイルスRNAを測定した。マクロライドであるバフィロマイシンがRV-C03放出を抑制し、RV-C03の感染受容体であるCDHR3のmRNAの発現量およびウイルスの細胞質進入経路である酸性エンドソーム数が減少した。この結果より、洗浄液RV-C03RNA測定によりウイルス放出量を定量化できること、バフィロマイシンが酸性エンドソーム数および受容体の減少を介してRV-C03の増殖抑制に関与していることが示された。インターロイキン(IL)-6およびIL-8の培養液濃度がRV-C03感染で増加し、バフィロマイシンがこれらの炎症性物質の放出量が減少した。この結果、バフィロマイシンがRV-C03感染に伴う気道炎症を抑制する効果を有することが示唆された。さらに、マクロライドのクラリスロマイシン、EM-900およびNa+/H+交換チャネル阻害薬であるEIPA(ethyl-isopropyl amiloride)がエンドソームのpHを上昇し、RV-C03 RNAの放出を抑制した。 RV-C03の放出量がB型ライノウイルスに比べて増加していることを認めた。RV-C03の接着・増殖増加をもたらす受容体CDHR3 mRNA遺伝子型(G/A)を有する細胞から放出されるウイルス量がG/G遺伝子型を有する細胞に比べて増加する傾向を認めた。気管支喘息と非喘息症例ではRV-C03放出量およびCDHR3 mRNAの遺伝子型の違いを認めなかった。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] The proton ATPase inhibitor bafilomycin A 1 reduces the release of rhinovirus C and cytokines from primary cultures of human nasal epithelial cells.2021
Author(s)
Yamaya M, Deng X, Kikuchi A, Sugawara M, Sato N, Kubo T, Momma H, Kawase T, Nakagome K, Shimotai Y, Nishimura H.
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Journal Title
Virus Research
Volume: 304
Pages: 198548
DOI
Peer Reviewed
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