2019 Fiscal Year Research-status Report
Regulation of IL-18, IL-38 and complements for the treatment of inflammatory pulmonary diseases
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19K08637
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
星野 友昭 久留米大学, 医学部, 教授 (00261066)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 炎症性肺疾患 / サイトカイン / 補体 |
Outline of Annual Research Achievements |
好酸球性難治性気管支ぜん息(以下、ぜん息)の治療は飛躍的に進歩しているにも関わらず、好中球性ぜん息の病態解明は未だ不明な点が多く、治療は未開発のままである。申請者らは、CD163陽性M2様マクロファージがぜん息の重症化に関与し、これが好中球性炎症にも関与していることを報告した(Tokunaga Y, et al. Ann Allergy Asthma Immunol 2019)。マクロファージは、補体が表面受容体と結合することで活性化し、好中球炎症を惹起させることが報告されている(Fang C et.al. Blood. 2009 Jul 30)。おそらくこれらの好中球炎症にはマクロファージのサブタイプの中でCD163陽性M2様マクロファージの関与が推察されるが、詳細は不明である。CD163陽性M2様マクロファージの活性化に伴うぜん息の好中球気道炎症は補体(C3)活性依存性ではないかと仮説をたてた。現在、以下の研究を行っている。難治性好中球性ぜん息病態解明を目的とし、新たな治療開発を目指したいと考えている。成人ぜん息患者において、誘発喀痰を用いて、好酸球性(>3%)、好中球性(>61%)、好酸球性および好中球性混合炎症性および乏炎症性の4つのエンドタイプに分類し、それぞれの末梢血および喀痰中のCD163陽性マクロファージ、可溶性CD163抗原蛋白および補体因子(C3aおよびC5a)活性を比較検討する。また非ぜん息非アトピー健常人コントロール群においても同様の検討を追加する。また、この研究の派生で”RNAウイルスのセンサーであるMDA5とRNAウイルス感染防御”に関する興味深いデータが出た。現在、MDA5に関する実験も進行中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
福岡県南部でコロナウイルス対策の中心を担っており、実験する時間が無い。
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Strategy for Future Research Activity |
補体C3欠損マウスを用いてCOPDマウスモデルを用いた実験が上手くいく可能性がある。この研究の派生で”RNAウイルスのセンサーであるMDA5とRNAウイルス感染防御”に関する興味深いデータが出た(未公表)。
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Causes of Carryover |
COVID19対策のため2月以降は実験の時間がとれなかった。また、海外、国内の出張もいけなかったので旅費の支出がない。65,142円は試薬の購入に使う予定である。
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Research Products
(5 results)