2021 Fiscal Year Annual Research Report
Identification of novel biomarkers for lymphangioleiomyomatosis from extracellular vesicles by comprehensive approach .
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19K08642
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Research Institution | NHO Kinki Chuo Chest Medical Center(Clinical Research Center) |
Principal Investigator |
滝本 宜之 独立行政法人国立病院機構近畿中央呼吸器センター, その他部局等, 内科医長 (60767854)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 吉人 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (40452388)
井上 義一 独立行政法人国立病院機構近畿中央呼吸器センター, 臨床研究センター, 臨床研究センター長 (90240895)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | リンパ脈管筋腫症 / LAM / バイオマーカー / 細胞外小胞 / プロテオミクス / miRNA |
Outline of Annual Research Achievements |
リンパ脈管筋腫症(Lymphangioleiomyomatosis: LAM)は排他的に女性に発症する希少疾患で、厚生労働省の難病に指定されている。その病態は平滑筋細胞様のLAM細胞(腫瘍)が体軸リンパ節などで増殖し、主にリンパ管を通じて肺に転移し、多発性嚢胞を形成する、慢性・進行性かつ全身性疾患である。肺組織の破壊により、慢性呼吸不全を呈し、進行すると、酸素療法、さらには、肺移植に至るが、未だその診断・治療法の開発は進んでいない。 本研究では、最先端の技術を駆使し、多様な検体(血液・肺組織・LAM細胞)から得られたデータの統合解析により、LAMの病態解明およびバイオマーカーの開発を進めている。 本年度の研究概要は以下のようである。LAM患者の血液中の細胞外小胞での、選択的・定量プロテオミクス(SRM/MRM)により絞り込まれた、細胞外基質、プロテアーゼ・アンチプロテアーゼ(Alpha-1-antitrypsinなど)、凝固・補体系などのバイオマーカー候補蛋白につき、肺由来であるかの検証のため、LAM患者の肺組織での免疫染色を行った。12の候補蛋白のうち、少なくとも4蛋白について、LAM肺での染色陽性を確認できたが、さらに、別の抗体を用いての検証作業を行った。また、その候補蛋白のうち、iPSから分化誘導したLAM細胞から分泌される細胞外小胞にも共通する候補蛋白につき、それらが細胞外小胞内で特異的に増加しているのかを検証するため、血液検体でのELISAでの検討を行った。1つの蛋白については血液での増加は微増にとどまることが判明し、細胞外小胞でより増加していること、それゆえ、細胞外小胞に着目、検討する意義が示唆された。これらは、さらなる検証を進めているところである。
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[Journal Article] CD14 and lipopolysaccharide-binding protein as novel biomarkers for sarcoidosis by proteomics of serum extracellular vesicles.2022
Author(s)
Futami Y, Takeda Y, KobaT, Narumi R, Nojima Y, Ito M, Nakayama M, Ishida M,Yoshimura H, Naito Y, Fukushima K, Takimoto T, Edahiro R, Matsuki T, Nojima S, Hirata H, Koyama S, Iwahori K, Nagatomo I, Shirai Y, Suga Y, Satoh S, Futami S, Miyake K, Shiroyama T, Inoue Y, Adachi J, Tomonaga T, Ueda K, Kumanogoh A.
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Journal Title
International immunology
Volume: -
Pages: -
DOI
Peer Reviewed / Open Access