2022 Fiscal Year Research-status Report
Exhaled hydrogen sulfide as a biomarker of severe refractory asthma and asthma exacerbation
Project/Area Number |
19K08659
|
Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
齋藤 純平 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (50332929)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 硫化水素 / 呼気ガス分析 / 呼気硫化水素 / 呼気一酸化窒素 / 気管支喘息 / 喘息コントロール / 急性増悪 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度も新型コロナウィルスのパンデミックが持続しており、呼気ガス分析や呼吸機能検査に対しての制約があったこと、呼気硫化水素濃度(FeH2S)測定器の度重なるセンサー障害も重なり研究遂行に支障をきたしている.2022年5月までに登録した喘息患者86名および健常者11名に対して、ベースラインの解析を行ったところ、喘息患者におけるFeH2S濃度は健常者と比べて有意に高値であり、特に好中球優位型、混合型喘息患者で有意に高値を示した.また、FeH2S濃度は、喀痰好中球割合と有意な正の相関を、喀痰好酸球割合とは有意な負の相関を示した.更に、呼気一酸化窒素濃度(FeNO)とFeH2S濃度と喘息患者背景の特徴についても検討したところ、経口ステロイド薬(OCS)投与の有無については、OCS投与必要群はOCS投与必要なし群と比べてFeNOが有意に高値であったのに対し、FeH2Sは両群間で有意差を認めなかった.一方、登録前1年間の増悪に関しては、増悪あり群の方が増悪なし群に比べてFeH2Sが有意に高値であったが、FeNOは両群間で差を認めなかった.更に、喘息コントロールの有無についても検討したところ、コントロール不良群では良好群に比べて有意なFeH2Sの上昇を認めたが、FeNOに関しては両群間で差を認めなかった.以上の結果から、FeH2Sは喘息コントロール状態の把握や増悪予測の指標として利用できる可能性が示唆された.この結果を踏まえ、ベースラインFeH2S測定から1年間(2023年6月まで)における喘息コントロール状況や増悪頻度についてのデータを集積することでFeH2Sの喘息管理指標としての有用性を前向きに検証している.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究は、現在4年目である.新型コロナウィルスのパンデミックの持続による検査制限に、呼気硫化水素濃度(FeH2S)測定器の度重なるセンサー障害も重なり研究遂行に支障をきたし、研究の大幅な遅れが生じている.これまで97名(喘息患者86名、健常者11名)に対してFeH2S濃度を測定することができた.当初の予定よりは少ないが、FeH2S濃度が測定できた喘息患者に対して、引き続き喘息コントロール状況や増悪頻度を前向きにフォローアップしていく予定である.
|
Strategy for Future Research Activity |
上述のごとく、これまでFeH2S濃度が測定できた喘息患者86名を1年間(2023年6月まで)前向きに喘息コントロール状態や増悪頻度についてフォローアップする.2023年7月からデータ集積およびデータ解析を行い、FeH2S濃度が喘息管理の新規指標として有用か否かについて検証し、論文化を目指す.
|
Causes of Carryover |
【理由】①新型コロナウィルスパンデミックにより、感染リスクが高い呼気ガス分析検査が制限され、研究計画に大幅な遅れが生じたため.②新型コロナウィルスコロナパンデミックにより国際学会への出席ができなかったため.③FeH2S測定器の故障による機器メンテナンスに時間を要したため. 【使用計画】消耗品の購入および旅費に充てる予定である.
|
Research Products
(30 results)
-
-
-
-
-
[Journal Article] Treatable traits in the NOVELTY study2022
Author(s)
Agust A, Rapsomaniki E, Beasley R, Hughes R, Mullerov H, Papi A, Pavord I, van den Berge M, Faner R, Saito J, et al.
-
Journal Title
Respirology
Volume: 27
Pages: 929~940
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
-
[Journal Article] Frequent productive cough: Symptom burden and future exacerbation risk among patients with asthma and/or COPD in the NOVELTY study2022
Author(s)
Hughes R, Rapsomaniki E, Janson C, Keen C, Make BJ, Burgel PR, Tomaszewski EL, Mullerov H, Reddel HK, Saito J, et al.
-
Journal Title
Respiratory Medicine
Volume: 200
Pages: 106921~106921
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
-
-
-
[Presentation] Association between efficacy of Dupilumab and type 2 biomarkers in severe asthmatic patients in Fukushima Medical university Hospital.2022
Author(s)
Saito J, Rikimaru M, Suzuki Y, Saito M, Watanabe N, Kawamata T, Morimoto J, Togawa R, Sato Y, Minemura H, Nikaido T, Kanazawa K, Tanino Y, Shibata Y.
Organizer
Congress of Interasma Japan / North Asia
Int'l Joint Research
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-