2019 Fiscal Year Research-status Report
Breg-IL-10 system as a novel therapeutic target for CKD
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19K08693
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
深水 圭 久留米大学, 医学部, 教授 (80309781)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | IL-10 / AKI / Breg |
Outline of Annual Research Achievements |
慢性腎臓病(CKD)のfinal common pathwayとしての尿細管間質線維化修復過程に、免疫を負に制御するB細胞サブセットである“制御性B細胞(Breg)-interleukin-10(IL-10)系がいかに作用するか、どの分化過程のB細胞が腎障害進展阻止に重要かについてその機序を明らかにし、新たなCKD治療ストラテジーを確立するための実験を行った。まずはIL-10産生GFPマウスを使用して、急性尿細管壊死を引き起こすAKIマウスモデルである、再還流障害(IR)モデルを作成した。まず作成1日後の腎臓へのIL-10産生細胞を検討したところ、尿細管間質に細胞を確認することができた。さらにFACSにてIL-10産生細胞の由来を確認したところ、腎臓ではdetectできなかったものの、脾臓にてその産生細胞の増加を認めたため、脾臓がIRによる腎障害時の腎保護的臓器であり、組織修復に働くIL-10の産生細胞の由来と考えられた。しかしながら、再現性に乏しかったため、さらに7日後のIL-10産生細胞の発現を検討したところ、mRNAレベルで有意に上昇していることがわかった。今後はIR7日目の腎組織障害の程度とIL-10産生細胞のなかでもBregの存在について詳細に検討していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初は脾臓がIL-10産生細胞の由来細胞が存在すると考えていたが、再現性が取れず、実験系が安定して検討した結果、脾臓にはIL-10産生細胞は増加していなかったことが判明した。このことは、脾臓以外に腎臓へもたらされたIL-10細胞の起源が存在することを示しており、その検討を開始したところである。以上より、当初の計画よりやや遅れているものの、negative dataであったとしても有益な1年であったと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、IR7日目においてIL-10の発現がかなり上昇していることが判明したため、腎臓においてIL-10産生細胞がBregであるか否かの検討を二重免疫染色にて確認する。さらに腎障害との関連を検討する。その後、Bregを調節することによるIR由来の腎組織修復を検討するために、BregをFACSにて採取し、腎動脈からIR前に注入することにより、組織障害が軽減するかを検討する。今後は細胞注入療法の有用性を確認することにより、より実臨床に向けた研究に発展させていきたいと考えている。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Effectiveness of cryofiltration and mizoribine combination with oral steroid therapy in a patient with membranoproliferative glomerulonephritis due to essential cryoglobulinemia.2019
Author(s)
Kurokawa Y, Koike K, Kaida Y, Ito S, Chiba H, Urae K, Moriyama T, Nakamura N, Imai T, Shibata R, Hazama T, Wakasugi D, Okuda S, Fukami K
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Journal Title
CEN Case Rep
Volume: 8
Pages: 205-211
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] Effectiveness of immunosuppressive therapy for nephrotic syndrome in a patient with late-onset Fabry disease: a case report and literature review.2019
Author(s)
Fujisawa H, Nakayama Y, Nakao S, Yamamoto R, Kurokawa Y, Nakamura N, Nagata A, Tsukimura T, Togawa T, Sakuraba H, Fukami K.
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Journal Title
BMC Nephrol
Volume: 20
Pages: 469
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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