• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2020 Fiscal Year Research-status Report

腎虚血再灌流障害後に食塩感受性高血圧が発症する機序の解明

Research Project

Project/Area Number 19K08704
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

土井 盛博  広島大学, 病院(医), 助教 (80626127)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 正木 崇生  広島大学, 病院(医), 教授 (30397913)
中島 歩  広島大学, 医系科学研究科(医), 共同研究講座教授 (40448262)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywords急性腎障害 / 虚血再灌流障害 / ミネラルコルチコイドレセプター / 食塩感受性高血圧
Outline of Annual Research Achievements

ラットの右腎を摘出し7日後に左腎動脈を45分間クランプして虚血再灌流障害(IRI)を誘発し急性腎不全モデルを作製した。IRI施行後7日目の時点で、腎でのミネラルコルチコイドレセプター(MR)の発現が亢進していた。次に、IRIラットに食塩負荷、あるいは、浸透圧ポンプによるアルドステロン投与を行い6週間観察した。いずれも血圧上昇および尿中タンパク排泄の増加、腎線維化を認めた。このIRIラットに、非ステロイド系MR拮抗薬(MR antagonist : MRA)であるesaxerenoneを投与したところ、これらの所見は改善した。また、上記の高血圧発症モデルにおいてβ-上皮ナトリウムチャネル(Epithelial sodium channel : ENaC)、γ-ENaCの発現が亢進していたがMRA投与にて低下を示した。このため、上記高血圧モデルにおけるENaCの関与を明らかにするため、ENaC阻害薬の投与を行った。その結果、血圧上昇、腎障害とも軽減した。上記の結果より、IRI後のMRの発現亢進が、食塩過剰摂取、あるいはレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系の亢進で食塩感受性高血圧を発症させ、腎障害を進展させると考えられた。また、MRの発現亢進を介したENaCからのナトリウムの再吸収促進も、重要な役割を果たしていることが明らかになった。現在これらの結果を、研究成果として報告すべく、論文作成中である。今後は、論文投稿してリバイスとして指摘された点について追加の実験を行っていく予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

現在論文作成段階であるため、概ね順調に進展していると考える。

Strategy for Future Research Activity

現在論文を作成中である。今後はリバイスで求められた実験を行っていく予定である。

URL: 

Published: 2021-12-27  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi