2022 Fiscal Year Annual Research Report
ノンコーディングRNAとエクソソーム機能解析から腎臓病の新規治療法を開発する
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19K08727
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
堀野 太郎 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 准教授 (90448382)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市居 修 北海道大学, 獣医学研究院, 准教授 (60547769)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | non-coding RNA / microRNA / long non-coding RNA |
Outline of Annual Research Achievements |
1) 腎臓病特異的miRNA/lncRNAの同定:ヒト・モデルマウスでそれぞれ健常群と疾患群の腎臓内・血中・尿中miRNA/lncRNAを網羅的に解析してバイオマーカー候補miRNA/lncRNAを選抜した。また、次世代シークエンサーを用いてさらに候補miRNA/lncRNAの選出を進めていくことを検証中であり、予備実験を行っている。 2) 腎病理組織とmiRNA/lncRNAの相関の解析:疾患群としてIgA腎症、ループス腎炎、ANCA関連血管炎で、バイオマーカー候補miRNA/lncRNAと腎機能・病理組織の変化の相関関係を解析し、miRNA/lncRNAが制御する病態を評価した。特に腎機能低下に影響する腎線維化に関与する因子としてFAPに注目し、FAPの発現、機能調節に関与するmiRNA/lncRNAについて解析を進める準備を行っている。 3) miRNA/lncRNAの作用機序の解析:miRNAの下流の因子やlncRNAが病態を制御する機序を解析した。ヒト・動物にて対象のmiRNA/lncRNAが診断バイオマーカーとしての有効性を検討した。 4) antagomiR/miRNA spongeの投与効果の解析:腎疾患モデルマウスに対してantagomiR(miRNA相補鎖)によるsiRNAやmiRNA特異的lncRNA(miRNA sponge)の治療効果を検討するための準備を行っている。対象のmiRNAのantagomiRの作成を安定して行える方法を検討している。
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