2020 Fiscal Year Research-status Report
Complementary image analysis for diagnosis of lymph node metastasis of skin cancer
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19K08771
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤原 雅雄 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (40456554)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸倉 新樹 浜松医科大学, 医学部, 特任教授 (00172156) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | センチネルリンパ節 / リンパシンチグラフィ / 皮膚悪性腫瘍 / 転移 / 画像診断 / リンパ流 / PET / CT |
Outline of Annual Research Achievements |
実施完了症例数は104例であった。年齢中央値は68.6歳(2-87歳) 。男性64人。 女性40人。 Lymphatic transit rate(LTR)を求めるためのtime-activity curveが描出できなかった症例が、頭頚部で4例(36例中)、体幹で4例(34例中)、上肢では0(14例中)、下肢では1例(20例中)。原因はセンチネルリンパ節(SLN)への集積が明瞭でなかったことによる。リンパ管の生理学的機能や腫瘍の特性などに起因する可能性が疑われる。Time-activity curveが作成できなかった9例を対象から外して、time-activity curveが作成可能であった95例に関して検討を行った。SLN描出可能で、time-activity curveが描出でき、LTR計測可能であったのは、頭頚部で32例、体幹で30例、上肢で14例、下肢では19例であった。組織型は、悪性黒色腫が36例、有棘細胞癌が33例、乳房外Paget病が17例、メルケル細胞癌が3例、汗孔癌が2例、脂腺癌、アポクリン腺癌、syringomatous carcinoma、類上皮肉腫が各1例であった。SLNについては、頭頚部で47リンパ節(32例中)、体幹で47リンパ節(30例中)、上肢では21リンパ節(14例中)、下肢では20リンパ節(19例中)が解析可能であった。原発巣が、頭頚部では頭部・鼻部・上口唇・耳介の症例で、体幹では前胸部・背部・外陰部の症例で、上肢では示指・環指・手背・手掌の症例で、下肢では足関節外果部の症例で、複数のlymphatic basins (リンパ節領域)にSLNを認めた。具体的には、鼻の腫瘍が顎下リンパ節とおとがい下リンパ節に、背部の腫瘍が両側の腋窩リンパ節にSLNを認める、などである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実施完了症例数は上記のように104例であった。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年4月に研究責任医師が異動となり、新規データの追加が難しくなったため、実施症例の解析を中心に行なっている。
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Causes of Carryover |
【使用年度額が生じた理由】 勤務先施設の移動と新型コロナウイルス感染症の影響により参加予定の学会が中止になったため、残額が生じた。 【使用計画】 実施症例の解析を行う。
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Research Products
(3 results)