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2019 Fiscal Year Research-status Report

骨髄液エクソソームにフォーカスした低リスクMDSの造血不全の病態解明と、治療応用

Research Project

Project/Area Number 19K08830
Research Institution株式会社関西メディカルネット(関西電力医学研究所)

Principal Investigator

平田 大二  株式会社関西メディカルネット(関西電力医学研究所), 臨床腫瘍研究部, 上級特別研究員 (00372160)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 稲野 将二郎  株式会社関西メディカルネット(関西電力医学研究所), 臨床腫瘍研究部, 上級特別研究員 (70811199)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywords骨髄異形成症候群 / エクソソーム / 造血幹細胞
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、低リスクMDSが病勢を拡大する機序を解明することである。低リスクMDSではしばしば造血幹細胞レベルで増殖に不利となる遺伝子異常が認められるものの、正常な造血幹細胞を抑えて拡大していき、結果として輸血依存となる患者が多い。社会的負担、患者負担は大きく、病態の解明と治療の確率が早急に望まれる疾患である。
そのため骨髄内に存在するエクソソームに含まれるmiRNAが関与すると想定し、該当患者およびコントロール群(軽度の血球減少で骨髄穿刺を施行するも異常が認められなかった方)の骨髄液からエクソソーム由来miRNAを精製、次世代シーケンサーを用いて網羅的に解析する。有意に変動しているmiRNAを同定することができれば、培養細胞における実験系を用いてエクソソームに含まれるmiRNAが正常造血幹細胞の生存増殖を害しているかどうか検証することができる。
本研究では30症例(コントロール10例、患者検体20例)を目標として患者サンプルの集積を続けている。現在コントロールは全て集積を終え、患者検体は15例集積を完了している。次世代シーケンサーを用いて解析する際に費用面の関係からプーリングライブラリを作成して30症例をまとめて解析する予定であるため、来年度にシーケンス結果が得られ、培養細胞での実験についても進行する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

共同研究者の異動の関係もあり、症例の集積が予定よりやや遅れている。

Strategy for Future Research Activity

なるべく早くに症例の集積を完了し、次世代シーケンサーでのmiRNAの解析を行う。
共通して上昇あるいは低下しているmiRNAが同した後、造血幹細胞に強制発現させた際の分化能、増殖能などをin vitroで解析し、病原性を確認する。またトランスクリプトームへの影響も検証する予定である。

Causes of Carryover

集積したサンプルを用いてプーリングライブラリを作成し、次世代シーケンサーによる解析を行う際の費用が研究費の中で比較的高い割合を占めるため、次年度に必要となる分を繰越すこととした。

URL: 

Published: 2021-01-27  

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