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2020 Fiscal Year Research-status Report

Control of the differentiation of Foxp3+ regulatory T cells suppressing the development of auoimmune arthritis

Research Project

Project/Area Number 19K08877
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

近藤 裕也  筑波大学, 医学医療系, 講師 (40612487)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywords関節リウマチ / 制御性T細胞 / 転写因子 / RORγt / Foxp3 / IL-17 / 動物モデル
Outline of Annual Research Achievements

マウス自己免疫性関節炎モデルを用いた解析では、Foxp3+制御性T細胞特異的にRORγtを欠損するFoxp3cre-RORγtflox/flox(RORγt conditional knockout;cKO)マウスに対するコラーゲン誘導関節炎の検討を実施し、関節炎発症後早期にはコントロールマウスと比較して関節炎スコアに有意な差が無かったが、後期に有意に高いことが確認され、RORγt+Foxp3+制御性T細胞の欠損が関節炎の遷延につながる可能性を見出した。野生型マウスに自己免疫性関節炎を誘導した場合に、関節炎発症後に関節局所に浸潤する単核球分画を評価したところ、所属リンパ節と比較して関節局所におけるRORγt+Foxp3+制御性T細胞が有意に増加していることが確認された。RORγt+Foxp3+制御性T細胞が関節炎の局所制御に関連していることが示唆された。また、RORγt+Foxp3+制御性T細胞はケモカイン受容体であるCCR6を高発現していたことから、CCR6発現によりRORγt+Foxp3+制御性T細胞を濃縮して細胞増殖抑制能をin vitroで解析したところ、CCR6陰性の非RORγt+Foxp3+制御性T細胞と比較して細胞増殖抑制能が高いことが確認された。この結果は、これまでにRORγt+Foxp3+制御性T細胞から抑制性サイトカインIL-10が高産生されている結果と矛盾しないと考えられた。
ヒトの末梢血検体を用いた解析では、症例数の集積により、無治療の関節リウマチ(RA)患者および健常人(HC)の末梢血中のCD4+T細胞における、制御性T細胞分画でのRORγt発現が有意に高いことも明らかとなった。本結果については、引き続き詳細な解析を実施している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

コンディショナルノックアウトマウスを用いたマウス関節炎モデルの解析においては、結果を集積できている。レポーターマウスの導入によりRORγt+Foxp3+制御性T細胞を分離することを検討していたが、導入コストが問題となり、従来予定していた表面抗原発現を用いてRORγt+Foxp3+制御性T細胞を分離して予定していた解析を実施した。今後、更なる詳細な解析を実施することを予定している。
ヒトの末梢血サンプルを用いた解析については、症例も集積されつつあり、さらなるデータの解析を開始している状況にある。

Strategy for Future Research Activity

マウス関節炎モデルを用いた解析については、表面抗原を用いてRORγt+Foxp3+制御性T細胞を分離する方法を用いて解析を行った。まだ内容として不十分な点が多く、詳細な解析を予定している。
ヒト検体を用いた解析については、今年度末にRA症例、健常人の追加検体収集が終了しており、さらなる解析を行う方針としている。マルチカラーサイトメトリーを用いた解析に着手しており、今後の結果が期待される。

  • Research Products

    (1 results)

All 2021

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] RORγt+Fcoxp3+制御性T細胞による自己免疫性関節炎の制御2021

    • Author(s)
      古山 琴菜、近藤 裕也、清水 優、谷村 玲央奈、坪井 洋人、松本 功、住田 孝之
    • Organizer
      第65回日本リウマチ学会総会・学術集会

URL: 

Published: 2021-12-27  

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