2020 Fiscal Year Research-status Report
Anti-nuclear antibody development during biological disease-modifying anti rheumatic drugs in patients with rheumatoid arthritis
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19K08915
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
藤井 隆夫 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (70255462)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松宮 遼 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (20795372)
藏本 伸生 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (70444461)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 関節リウマチ / 抗核抗体 / 生物学的製剤 |
Outline of Annual Research Achievements |
当科通院中の関節リウマチ(RA)コホートで検討を行っている。2017年~2019年にかけて継続して当科に通院し、臨床データとともに血清学的なデータを採取し得た患者は221例であった。 1)抗核抗体(ANA)が2017→2019年で陽転化した症例は11例(5.0%)で、2017→2019年で抗体価が上昇した症例(9例)を含めると20例(9.0%)でANAの活性化を認めていた。これらの症例のうち、生物学的抗リウマチ薬を使用していた症例は70%であった。なお2017年において、ANAがすでに陽性であった症例は53.8%であった。一方で、ANAの抗体価が低下した症例は67例に認めた(30.3%)。 2)ANAが活性化した症例では抗CCP抗体(250±468→375±670 U/mL)やリウマトイド因子(109±88→164±196 IU/mL)の抗体価も上昇していたが、DAS28-ESRやSDAIで評価した疾患活動性は2017年と2019年で変わりがなかった。 3)一方、ANAの抗体価が低下した症例においては、抗CCP抗体価やRFの低下は認めなかったものの、DAS28-ESR(3.2±1.1→2.5±0.7)やSDAI(8.3±7.6→3.9±3.3)で評価した疾患活動性は低下を認めていた。 以上より、さらに詳細な検討が必要であるが、疾患活動性の低下とANAの低下は関連する可能性があり、今後これらの症例の血清のサイトカインなどを検討したい。またANAが活性化している症例では、RFや抗CCP抗体価の上昇も認めているが、これらがリンクする機序についても検討する予定である。特にANAの値が上昇した症例において、IFN-αなどのサイトカインの挙動を調べた上で、疾患活動性との関連を調べる必要があると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在上記の症例におけるサイトカインを測定中であるが、検体の収集は終了しており2019年度よりやや研究ペースはあがっている。当科は臨床の教室であり、研究分担者も含めてCOVID-19の対応があり、その業務が負担となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度に向けてまとめられるよう、血清中のサイトカインおよび自己抗体の測定を夏までに終わらせる予定である。当科は臨床の教室であり、研究分担者も含めてCOVID-19の対応があり、その業務との兼ね合いを考慮する必要がある。
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Causes of Carryover |
特記すべき事項はないが、研究計画に沿って、次年度に使用する予定である
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[Journal Article] Predicting factors for disappearance of anti-mutated citrullinated vimentin antibodies in sera of patients with rheumatoid arthritis2020
Author(s)
1.Ishigooka N, Fujii T, Abe H, Murakami K, Nakashima R, Hashimoto M, Yoshifuji H, Tanaka M, Ito H, Ohmura K, Morita S, and Mimori T
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Journal Title
Mod Rheumatol
Volume: 30
Pages: 450-457
DOI
Peer Reviewed
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