2020 Fiscal Year Research-status Report
緑膿菌の抗菌薬投与前後での感受性変化の分子機序に基づく抗菌薬適正使用法の立案
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19K08951
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
堀井 俊伸 浜松医科大学, 医学部, 教授 (80283430)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | Pseudomonas aeruginosa / 抗菌薬耐性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、Pseudomonas aeruginosa(緑膿菌)が抗菌薬耐性を獲得する分子生物学的機序を基盤にして抗菌薬の適正使用につながるエビデンスを創出し、抗菌薬耐性の低減に寄与しようとするものである。 研究の対象とするP. aeruginosaは、入院患者で退院までに同一検査材料から2回以上検出されたP. aeruginosa株のペア(初回分離株および2回目分離株)で、退院までに3回以上検出された場合は、2回目以降の分離株で最も耐性傾向の強い株を「2回目分離株」とする。なお、初回分離から2回目分離までの期間に併用療法が行われた症例は対象基準から除外する(途中で抗菌薬が変更されていても単剤療法が継続されていれば調査の対象とする)。 2020年度は、2019年度に引き続いて対象基準を満たすP. aeruginosa株の分離状況について調査を行いながら、分子生物学的研究の対象となる臨床分離株を収集したが、パンデミックに関連する業務の影響により計画どおりの進捗が得られなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
パンデミックに関連する業務の影響により計画どおりの進捗が得られなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度も、引き続き、対象基準を満たすP. aeruginosa株の分離状況について調査を行いながら、分子生物学的研究の対象となる臨床分離株を収集し、収集できた菌株について微量液体希釈法による最小発育阻止濃度(MIC)値の測定ならびに遺伝学的解析を実施する。
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Causes of Carryover |
遺伝子型別の解析まで実施できなかったためである。2021年度に併せて実施する計画である。
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