2021 Fiscal Year Annual Research Report
肥満脂肪組織における代謝異常と臓器連関;プリン代謝およびコリン代謝異常に着目して
Project/Area Number |
19K09023
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
西澤 均 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (20379259)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 法一 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座准教授 (30506308)
藤島 裕也 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (10779789)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 脂肪組織 / 内臓脂肪蓄積 / プリン代謝 / コリン代謝 / 肝細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
A)血漿XORの生理病態学的意義と臓器連関 糖尿病患者において、血中XOR活性と肝酵素が強く相関すること、2週間の血糖コントロール入院における血中XOR活性の変化が肝酵素と強く連関することを見出した(Kawachi Y et al. J Diabetes Investig. 2021 Aug;12(8):1512-1520.) 高度肥満症例症例12名の肥満外科手術前後の経過においても、血中XOR活性の変化はBMIの変化より肝酵素の変化と強く連関していること、マウス脂肪肝・脂肪肝炎モデル(NASHマウス)で血中XOR活性が著明に亢進することを見出した。さらにNASHマウスでは頸動脈結紮後の内膜・中膜の肥厚が亢進しており、XOR阻害剤であるトピロキソスタットによって、その肥厚は有意に抑制されることを示した。以上のデータをJCI Insight誌に投稿し、リバイス実験を経て、受理された(Kawachi Y et al. JCI Insight 2021)。本研究で明らかにした内容および最新の高尿酸血症と心血管疾患に関する知見をreviewし、Hypertension Research誌に投稿し、受理された(Nishizawa H et al. Hypertension Res 2022 Online ahead of print)。 B)脂肪細胞SLC5A7の生理病態学的意義と脂肪組織コリン代謝の解明 脂肪組織特異的SLC5A7 KOマウスについては作製まで終了し、脂肪組織特異的にKOできていることを確認した。ただ、本学動物実験施設改装に伴い、実験規模の縮小を余儀なくされており、KOマウスを用いた動物実験については一時休止し、A)の検討を優先的に進めた。
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Research Products
(4 results)