2019 Fiscal Year Research-status Report
Diagnostic and identification of therapeutic target molecules based on functional RNA network search in colorectal cancer.
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19K09050
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
吉満 工平 鹿児島大学, 鹿児島大学病院, 医員 (70836113)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
盛 真一郎 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (00620519)
喜多 芳昭 鹿児島大学, 医歯学域鹿児島大学病院, 助教 (30570692)
関 直彦 千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (50345013)
夏越 祥次 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (70237577)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 大腸癌 / マイクロRNA / 治療抵抗性 |
Outline of Annual Research Achievements |
当科にて大腸癌臨床検体から作成したマイクロRNA発現プロファイルを用い、リスト内のmirRクラスターであるhsa-mir-143およびhsa-mir-145に注目した。それぞれのpassenger鎖とguide鎖を併せ、計4カテゴリーに共通する遺伝子の探索を検討するも、期間・資金の面からpassenger鎖のみ、すなわちhsa-mir-143-5pおよびhsa-mir145-3pの二つに注目し、共通して制御する遺伝子の探索を行った。cell lineに上記mirを導入した検体をgene expression解析に提出し、mir導入によって抑制された遺伝子群を同定。さらにそれぞれのマイクロRNAのtarget siteを持つ遺伝子群および、GEO databaseにおける大腸癌にてupregulateされている遺伝子群との共通な遺伝子の存在の有無を検索した。結果5つの遺伝子候補の同定がなされたが、いずれの遺伝子も解析にて5年生存率に有意な影響を与えうる遺伝子ではなかったことから、mir-143-5pおよびmir145-3pに共通な遺伝子ではなく、各々単独での遺伝子検索へと方針を転換した。同様の解析をmir-143-5pおよびmir145-3pの各々で施行したところ、143-5pについては24の遺伝子を同定。また145-3pについては30の遺伝子を同定するに至った。さらに各遺伝子について5年生存率による絞り込みを行い、機能解析を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
上記の流れで解析行っているが、途中の方針転換にもあるように、大腸癌全体での予後が比較的良好であるためか、解析候補となる遺伝子群での5年生存率に有意差がつかないものが多く、候補決定に難渋しているため。
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Strategy for Future Research Activity |
治療抵抗性・大腸癌患者転移組織、治療抵抗性・大腸癌患者・エクソソーム由来のマイ クロRNA解析から、治療抵抗性に関与する可能性のあるマイクロRNA(転移組織および進行 症例患者で高頻度に検出されるマイクロRNA)を選択し、選択されたマイクロRNAについての解析を施行する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響で、予定していた打ち合わせを延期せざるを得なかった。打ち合わせ可能となり次第、打ち合わせ費用として2020年度に使用する予定である。
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