2020 Fiscal Year Research-status Report
飲酒喫煙が食道癌診療に及ぼすリスクの包括的評価における平均赤血球容積の意義
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19K09076
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
吉田 直矢 熊本大学, 病院, 特任教授 (60467983)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬場 祥史 熊本大学, 病院, 特任准教授 (20599708)
長井 洋平 熊本大学, 病院, 非常勤診療医師 (30551254)
江藤 弘二郎 熊本大学, 病院, 非常勤診療医師 (40585717)
今村 裕 公益財団法人がん研究会, 有明病院 消化器外科, 医長 (70583045)
渡邊 雅之 公益財団法人がん研究会, 有明病院 消化器外科, 部長 (80254639)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 食道扁平上皮癌 / 平均赤血球容積 / MCV |
Outline of Annual Research Achievements |
平均赤血球容積(MCV:mean corpuscular volume)は赤血球容積の平均値であり、飲酒、喫煙と関連して高値となる。飲酒、喫煙は食道扁平表皮癌のリスク因子であるだけでなく、field cancerizationの原因となり、さまざまな重複癌の発生に寄与する。 MCV高値とfield cancerizationの関連に関して、食道粘膜のメチル化異常、長鎖散在性反復配列(LINE-1)との関連を調査した結果、癌部においてLINE-1コピー数が有意に高く、加えてDNAメチル化と負の相関があることが明らかになったが、MCVとLINE-1コピー数、DNAメチル化との有意な関連は認められなかった。 食道扁平上皮癌患者におけるMCVの臨床的意義に関しては、後ろ向き単施設での研究を通じて、MCV高値が重複癌増加、術後合併症増加、長期予後不良と関連することを示した(Ann Surg 2020)。現在、九州がんセンター、九州大学、済生会福岡総合病院、長崎大学、大分大学、宮崎大学、鹿児島大学との多施設共同研究推進中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
進捗は順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年5月に全施設からのデータ集積が終了する予定である。食道扁平上皮癌患者におけるMCV高値と、重複癌、手術後の短期成績、予後との関連を解析し、食道扁平上皮癌患者におけるMCVの臨床的意義を明らかにする予定である。
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Causes of Carryover |
理由:試薬、消耗品については、医局内保管のものを使用することができた。また、旅費については、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により学会開催形式がハイブリッド開催へ変更となる事が多く出張が減った為、未使用額が生じた。
使用計画:試薬、消耗品の購入に充てたい。また、最新の研究情報を得るため、及び、研究成果発表のための学会出張旅費にも充てたいと考える。
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Research Products
(3 results)