2019 Fiscal Year Research-status Report
Effects of DNA Aptamer Raised Against RAGE on Sepsis in Mice
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19K09086
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
古賀 義法 久留米大学, 医学部, 助教 (70569433)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松井 孝憲 久留米大学, 医学部, 准教授 (10425233)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 核酸医薬 / RAGEアプタマー / 敗血症 |
Outline of Annual Research Achievements |
敗血症モデルとして8週齢の雄性BALB/cにLipopolysaccharides E.coli 0111:B4(以下 LPS)を腹腔内投与(15mg/kg,20mg/kg,30mg/kg 各群 n=10)し、敗血症スコアと生存率に及ぼす影響について検討した。ついでLPS 20mg/kg投与下の敗血症モデル動物に40pml/LのRAGEアプタマーあるいはコントロールアプタマーを腹腔内投与し(各 n=10)、敗血症スコアと生存率の検討を行った。 その結果LPS 20mg/kg投与群でLPS投与後8時間時点のマウス用敗血症スコアと生存期間が負の相関となった.LPS 20mg/kg + RAGEアプタマー 40pmol/L投与時の生存曲線において,RAGEアプタマー群がコントロールアプタマー群と比し,敗血症スコア(p<0.001)と生存率(p<0.0001)の改善を確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
組織採取は問題なく終了し、現在採取検体の解析中である。
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Strategy for Future Research Activity |
RAGEアプタマーの各組織への影響について組織解析を行う.採取した血液より肝機能(AST/ALT), 腎機能(BUN/Cr), 炎症性サイトカイン(TNA-α, IL1-β, IL-6), HMGB-1などの血中成分を測定し, RAGEアプタマーの及ぼす影響を解析する.RAGEアプタマーの投与による各組織のRAGE発現レベルの低下と, RAGEの情報伝達を担う分子であるNADPHオキシターゼの発現やNF-κBの活性化について免疫染色法, real-time PCR法, immunoblot法, 酵素法を用いて検討する.肝臓の内皮細胞や糸球体に及ぼす影響について, 組織切片の染色後に該当領域の抽出及び定量をコンピューター上でImageJを用いて評価する.酸化ストレスマーカーである8-OHdGの尿中排泄量や, 腎組織におけるVEGF, MCP-1, VCAM-1PAI-1, CTGF,TGF-βの発現をELISA法やreal-time PCR法ならびにimmunoblot法を用いて解析する.
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Causes of Carryover |
当該助成金が生じた状況:初年度予算の残助成金では購入できない試薬であったため。 今後の使用計画:引き続き消耗物品等の購入費用として使用する。
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