2019 Fiscal Year Research-status Report
Nrf2を介した間葉系幹細胞から肝細胞への分化誘導法の開発
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19K09094
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
高須 千絵 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 講師 (70582823)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 裕 徳島大学, 病院, 特任助教 (50548675)
森根 裕二 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (60398021)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | Nrf2 / HCLC |
Outline of Annual Research Achievements |
MSCからのHLC分化誘導protocolの確立 ①2D culture:①-1.3-stepで2D cultureでのADSCの分化の確認、Morphology:顕微鏡にて培養6日目:胚体内胚葉(DE)細胞、培養11日目:肝芽(HE)細胞、培養21日目:肝細胞様細胞(hepatocyte-like cell = HLC)のstepにおけるmorphologic changeを確認できた。①-2.培養5日目の細胞においてStemness genes である OCT4, SOX2の発現は低下し、endoderm cell markerのSOX17、AFP、ALBの上昇を確認した。①-3.培養11日目から21日目において、CYP3A4 luciferase activityは著明に増加し、アルブミン分泌能、アンモニア代謝能が保持されていることを確認した。 ②3D culture(cell saicを用いて培養):②-1.Morphology:顕微鏡にて培養6日目:胚体内胚葉(DE)細胞、培養11日目:肝芽(HE)細胞、培養21日目:肝細胞様細胞(hepatocyte-like cell = HLC)のstepにおけるmorphologic changeを確認。②-2.培養5日目の細胞においてStemness genes である OCT4, SOX2の発現は低下し、endoderm cell markerのSOX17、AFP、ALBの上昇を確認した。②-3.培養11日目から21日目において、CYP3A4 luciferase activityは著明に増加し、アルブミン分泌能、アンモニア代謝能が保持されていることを確認した。アルブミン分泌能、アンモニア代謝能は2D培養に比し、3D培養の方が機能が高いことを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画にそって進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
① Balb/cマウスの皮下より採取された脂肪組織から採取したADSCを用いてHLCの分化誘導を行う ②DMFによるHLC分化誘導促進に関する検討 確立したprotocolの各stepにDMFを加え、作成効率改善の検討を行う。Step1/2、2/3、1/3、そして全てのstepで投与を行い比較検討する。その後最も効率が良いprotocolにおいて、3D cultureを行い作成効率の検討を行う。 ③分化誘導されたHLCのマウスモデルへの移植 Hand-pickingしたHLC をCCL4肝障害マウスモデルへ経門脈的に移植し、肝障害の改善の程度、アンモニア代謝能につき検討を行う。DMF非投与HLC群(protocol 1)使用)、DMF投与HLC群(protocol 2)使用)、3D culture HLC群(protocol 3)使用)で比較検討を行う。
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Causes of Carryover |
(理由) 計画書作成時に購入予定であった消耗品の価格変動のため (使用計画) 次年度への繰越額は消耗品に使用予定である
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