2020 Fiscal Year Research-status Report
ヒルシュスプルング病類縁疾患の新規治療法を目指した遺伝子変異の同定とその機能解析
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19K09098
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
河野 淳 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (90758418)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桐野 浩輔 九州大学, 大学病院, 助教 (00621707)
田口 智章 九州大学, 医学研究院, 教授 (20197247)
吉丸 耕一朗 九州大学, 医学研究院, 講師 (60711190)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ヒルシュスプルング病類縁疾患 / ACTG2遺伝子 / 腸管神経節細胞僅少症 / 慢性特発性偽性腸閉塞症 |
Outline of Annual Research Achievements |
当科で診療を行った家族性CIIPの1家系についてターゲットシークエンスを行ったところACTG2遺伝子の変異が同定された。この変異を細胞株にトランスフェクションするべく実験準備中である。 またヒルシュスプルング病類縁疾患モデルマウスであるJF1/Msfの腸管の機能解析を行った。コントロールマウスであるB6と比較して、自発運動の低下は認めたが、電気刺激や薬剤刺激による収縮の反応性に大きな違いはなく、筋収縮力自体は保持されているものと考えられた。 hypo患児の全エクソームシークエンスの結果、複数のSNPが検出された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当科で診療を行っている家族性CIIPの一家系についてはターゲットシークエンスを行いACTG2遺伝子の変異が同定された。これを細胞株にトランスフェクションするための準備を行っているが新型コロナウイルス流行による研究自粛や流通の遅れなどで準備が遅延している。 また、hypo患児の全エクソームシークエンスを業者に依頼して行った結果、複数のSNPが検出されている。このさらなる解析のためlow dataを業者に依頼しているが、再三の連絡にかかわらず返答がなく、進行が停止している。
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Strategy for Future Research Activity |
ACTG2遺伝子の変異の機能解析を行うが、より簡略化された施策を検討中である。
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Causes of Carryover |
ACTG2遺伝子の変異の機能解析に時間がかかってしまい行程が遅れているため。 使用計画:細胞株、試薬、培地、遺伝子解析
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