2020 Fiscal Year Research-status Report
Development of a clinical tube with an antifouling function using biomimetics technology
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19K09102
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
合川 公康 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (20438823)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西野 朋季 近畿大学, 理工学部, 助教 (00756538)
岡田 克也 埼玉医科大学, 医学部, 助教 (60364775)
渡邉 幸博 埼玉医科大学, 医学部, 助教 (70747584)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 消化器外科学 / 医療材料 / ステント / 医療用チューブ |
Outline of Annual Research Achievements |
医療現場では、さまざまな生体内留置チューブが用いられている。これらのチューブは、人工呼吸時に挿入する気管内チューブ、栄養を注入するための経管栄養チューブ、胆管の閉塞を解除する胆管ステントチューブ、血管内に留置し補液を行う点滴チューブなど多岐にわたり、実臨床では不可欠なデバイスである。ここで大きな問題となるのが、これらチューブの閉塞であり、閉塞を起こしにくい生体内チューブは、臨床医が待望するデバイスである。そこで我々は、防汚効果を獲得できるバイオミメディクス技術に注目し、チューブ内壁に防汚機能を有する構造体を付加したチューブの開発を行っている。本研究では、特に閉塞しやすく入れ替えの難しい胆道ステントを改良したバイオミメティクス構造をもつ胆道チューブステントを作製、大動物での前臨床実験を行い、その後、気管内チューブ、栄養チューブ、最終的には血管内カテーテルを開発することを目標にしている。既に胆管チューブにおける大動物実験はほぼ終了し、防汚機能においては良好な結果を得ている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
胆管チューブにおける大動物実験はほぼ終了し、防汚機能においては良好な結果を得ている。その後、実験個体数を増やしていく予定であったが、豚コレラによる実験動物供給の途絶、新型コロナウイルス蔓延による物流途絶や研究室環境不備などがあり、実験が進まない状況である。今後は9月をメドに実験再開を計画している。
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Strategy for Future Research Activity |
5月から実験が開始できるが、開始前に、拡張型カバード胆道ステント、気管内チューブ、経管栄養チューブ、血管内留置カテーテルを試作することとした。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス蔓延のため、人的交流、物流がストップしており、予想ができない。研究計画も立てられない。
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