2019 Fiscal Year Research-status Report
Prediction of colorectal cancer using liquid biopsy of the blood in surgically resected specimen
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19K09127
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
浜部 敦史 札幌医科大学, 医学部, 助教 (60621034)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹政 伊知朗 札幌医科大学, 医学部, 教授 (50379252)
石井 雅之 札幌医科大学, 医学部, 助教 (50643201)
沖田 憲司 札幌医科大学, 医学部, 助教 (70517911)
西舘 敏彦 札幌医科大学, 医学部, 助教 (80404606)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ctDNA / 直腸癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
大腸癌の切除検体内の貯留血を用いてctDNAを測定することで、大腸癌の遠隔転移形成過程の機構を解明することを企図していたが、測定技術の向上により末梢血を用いた測定によってもctDNAの検出感度が十分高い状況であることが明らかとなってきた。また、術後のctDNA測定で再発予測が高い精度で実現可能であることも判明してきた(Reinert T. JAMA Surg. 2019)。つまり、切除検体内の貯留血を採取することは、煩雑性を伴い、かつ採取量が安定して確保できないことも懸念されうる点で、改善すべき方法であると判断するに至った。 研究計画を再考し、より簡便性のあるctDNAを末梢血から採取する手法を採用することした。研究対象は、難治性疾患である直腸癌とし、現在の治療ストラテジーでは明らかとなっていない治療個別化の実現可能性を検証していくこととする。ctDNAで解析する遺伝子変異はKRAS, NRAS, BRAFを主とし、その他の可能性については現在検討中である。ctDNAの他に、MRI検査から確認可能な様々な解析項目を評価する。そのうち、癌の遠隔転移形成過程の動的指標も評価することで、再発予測診断精度の向上を求めることとし、現在研究計画を確定させるべく準備を進めている。すでにctDNA測定に向けた計画準備段階にある。さらに、MRI所見を基にして直腸癌の遠隔転移形成の意義の検証を行うことが基礎データとして必須であると考え、その解析作業はすでに完了した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
最新の知見を基に、当初計画していた切除検体からのctDNA採取という方法論の修正を行っているため。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度半ばに研究計画を確定する。 前向きに進行直腸癌を対象に、ctDNA、MRI画像所見を収集し、予後の意義を明らかにしていく。
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Causes of Carryover |
研究計画の修正を行い、解析作業が次年度となったため。 使用用途はctDNAの解析作業、現在解析したデータの論文関連費用等を想定している。
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