2019 Fiscal Year Research-status Report
ミトコンドリアDNAによる潰瘍性大腸炎関連癌の早期発見マーカーの開発
Project/Area Number |
19K09137
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
田中 敏明 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (30647540)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石原 聡一郎 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (00376443)
畑 啓介 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (60526755) [Withdrawn]
野澤 宏彰 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (80529173)
川合 一茂 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (80571942)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ミトコンドリアDNA / 潰瘍性大腸炎関連大腸癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
東京大学腫瘍外科学教室の手術大腸から潰瘍性大腸炎手術症例を検索した。その中から、非腫瘍部からの上皮細胞を急速凍結検体で採取し、DNA抽出が可能な症例を検索した。2019年末までに32例の凍結切片が得られ、これらを解析する方針とした。一部の標本は、標本保存には同意していたものの、本研究に特異的な同意取得が不十分であったため、これらの患者を遡及し研究参加への同意書を取得した上で解析に移った。 32例について、患者情報や臨床情報(手術時年齢・性別・罹患期間・罹患範囲・腫瘍の有無・手術術式・術前の投薬など)についての情報を診療端末のカルテ情報から取得し、エクセルにまとめた。それと同時に凍結標本からDNAを抽出し、ライブラリーを調整した。これら臨床情報と標本を、当施設の匿名化部署で匿名化を行い、研究協力者である解析担当に送付、現在NGSでのミトコンドリアDNAの解析を進める段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在概ね順調に研究は遂行されている。ただし、症例に比して活用できる凍結切片が少なく、当初よりも解析の症例数が少なくなっている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、解析結果と臨床情報を比較検討し、ミトコンドリアDNAの遺伝子変異と潰瘍性大腸炎関連大腸癌発症との関連の有無を検討する予定である。
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Research Products
(1 results)