2021 Fiscal Year Annual Research Report
胃癌マイクロサテライト不安定性評価の検証と薬物治療における臨床的意義の解明
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19K09165
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
羽入 隆晃 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (50719705)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥田 修二郎 新潟大学, 医歯学系, 教授 (00512310)
永橋 昌幸 新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (30743918)
市川 寛 新潟大学, 医歯学系, 助教 (50721875)
石川 卓 新潟大学, 医歯学総合病院, 准教授 (70586940)
小杉 伸一 新潟大学, 医歯学総合病院, 特任教授 (90401736)
加納 陽介 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (90745580)
油座 築 新潟大学, 医歯学総合病院, 専任助教 (00745565) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 胃癌 / マイクロサテライト不安定性 / ミスマッチ修復タンパク質 / 免疫組織化学染色 / nivolumab / tumor mutation burden |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,「胃癌における癌遺伝子解析パネルを用いたMSI解析の精度、およびその臨床的意義を明らかにすることで、MSIを基軸とした胃癌薬物治療発展への足がかりとすること」である。本年度は、切除不能進行再発胃癌に対して免疫療法としてnivolumabの投与を受けた症例を対象に、癌遺伝子解析パネルによるMSI評価やtumor mutation burdenと治療効果との関連について調査した。
癌遺伝子解析パネルで胃癌原発巣の遺伝子解析を施行した症例のうち、術後再発病変に対してnivolumabによる治療を行った14例を対象とした。最良治療効果はRECIST ver 1.1で評価しCR、PR、SDを奏効群、PDを非奏効群と定義した。奏効群は5例、非奏効群は9例であった。MSI-highの症例は認められず、全例がMSSであった。奏効群のtumor mutation burdenは平均18.9 counts/Mb、非奏効群は平均14.0 counts/Mbであった(P = 0.037)。胃癌原発巣におけるtumor mutation burdenは術後再発時のnivolumab治療の効果に関連している可能性が示唆された。
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