2020 Fiscal Year Research-status Report
インドシアニングリーン蛍光肝癌に対する近赤外レーザー光による光線力学療法の確立
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19K09191
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
金子 順一 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (50328118)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 光線力学療法 / インドシアニングリーン / ゲムシタビン / 肝細胞癌 / 転移性肝癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々が発見した肝細胞癌に特異的に取り込まれるindocyanine greenの特性を利用し代謝拮抗性抗悪性腫瘍剤gemcitabineとindocyanine greenを結合(ICG-Gem)させることで、gemcitabineのドラッグデリバリーシステムを開発した。人高分化肝細胞癌株Huh-7と肝芽腫細胞株HepG2に同ICG-Gemが取り込まれることを確認し、さらに腫瘍増殖抑制効果があることを確認した。Inagaki Y, Kokudo T, Kamiya M, Uno SN, Sato M, Kaneko J, Kokudo N, Urano Y, Hasegawa K. A novel liver-specific fluorescent anti-cancer drug delivery system using indocyanine green. Sci Rep. 2019;9(1):3044. また継続して、転移性肝がんに対する光線力学療法モデルの研究を行っており、正常背景肝の転移性肝がんの周囲にindocyanine greenが特異的に取り込まれることがすでに理解されて、既に同実験モデルが完成している。このモデルに対して、光感受性物質でもあるindocyanine greenの特性を応用し、光線力学療法による転移性肝がんに対する治療効果の研究が現在、進行中である。新レーザー照射装置の組み立ておよび、作成に時間を要しているが、調整と照射テストを繰り返しており安定した稼働が期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19のため、何度もすべての動物実験系が停止されたため。
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Strategy for Future Research Activity |
COVID-19に対する非常事態宣言が解除後に、実験系を通常運用にまで回復させることを試みる。
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Causes of Carryover |
COVID19の影響により実験の進行に大きな遅れが生じている。
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Research Products
(1 results)