2019 Fiscal Year Research-status Report
直腸切除後排便障害の予防と治療のための主観的・生理学的・解剖学的な病態解明
Project/Area Number |
19K09201
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
秋月 恵美 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (20404626)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹政 伊知朗 札幌医科大学, 医学部, 教授 (50379252)
奥谷 浩一 札幌医科大学, 医学部, 助教 (70457703)
沖田 憲司 札幌医科大学, 医学部, 助教 (70517911)
西舘 敏彦 札幌医科大学, 医学部, 助教 (80404606)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 排便障害 / 直腸切除後症候群 / 直腸癌 / 術後合併症 / QOL |
Outline of Annual Research Achievements |
肛門温存直腸癌手術後の排便障害(low anterior resection syndrome: LARS)の病態解明を目的に症候調査、LARS scoreによる評価、生理機能検査(直腸肛門内圧検査、肛門筋電図評価)、画像検査(MRI)、カダバー解剖を行った。 現在、過去の手術症例160例の後ろ向きデータ集積と解析および新規50例の前向きデータ集積をすすめている。 過去の症例を対象とした解析では、LARS scoreの項目別の解析から術式による各症状の頻度、QoL障害に強く関連し重要となる症状を明らかにした。また、直腸肛門内圧検査の解析から、術後肛門内圧の自然経過を明らかにした。この結果から直腸肛門内圧に対する治療(リハビリ)介入の適正時期・内容を含めて解析を進めている。排便症状と症候の調査・薬物介入の状況についても前向きデータ集積を継続している。 画像検査(MRI)は対象症例を抽出、データ集積中である。カダバー解剖は年2回の解剖を継続し、括約筋・骨盤底筋の構造解明を行っている。引き続き症例集積を継続し、今後1年でさらに50例データを追加集積予定である。前向きデータの追加によりさらに信頼度の高いデータ解析が可能となる。 前年度に引き続き、症候評価、LARS score評価、生理機能評価を継続する。また、本年度はMRIによる術前括約筋および骨盤底筋評価およびその解析を行う予定である。カダバー解剖による括約筋・骨盤底筋解剖も継続する。研究結果は全国学会および国際学会、論文報告予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
肛門温存直腸癌手術後の排便障害(low anterior resection syndrome: LARS)の病態解明を目的に症候調査、LARS scoreによる評価、生理機能検査(直腸肛門内圧検査、肛門筋電図評価)、画像検査(MRI)、カダバー解剖を行った。 現時点で過去の手術症例160例の後ろ向きデータ集積および新規50例の前向きデータ集積をすすめている。症候の調査・薬物介入の状況についてもデータ集積を継続している。 過去の症例を対象に解析を行い、LARS scoreの項目別の解析から術式による各症状の頻度、QoL障害に強く関連し重要となる症状を明らかにした。 また、直腸肛門内圧検査の解析から、術後肛門内圧の自然経過を明らかにした。この結果から直腸肛門内圧に対する治療(リハビリ)介入の適正時期・内容を含めて解析を進めている。 画像検査(MRI)は対象症例を抽出、データ集積中である。カダバー解剖は年2回の解剖を継続し、括約筋・骨盤底筋の構造解明を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き症例集積を継続し、今後1年でさらに50例データを追加集積予定である。前向きデータの追加によりさらに信頼度の高いデータ解析が可能となる。 前年度に引き続き、症候評価、LARS score評価、生理機能評価を継続する。 また、本年度はMRIによる術前括約筋および骨盤底筋評価およびその解析を行う予定である。カダバー解剖による括約筋・骨盤底筋解剖も継続する。 研究結果は全国学会および国際学会、論文報告予定である。
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Causes of Carryover |
初年度の消耗品使用が研究開始時の在庫使用により当初見積もりより少額となった。また、旅費やデータ解析・論文化に際しての謝金支出も次年度以降に凝りこされた。次年度以降は研究計画と同等に消耗品等を使用する見通しである。
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Research Products
(2 results)