2021 Fiscal Year Research-status Report
心内膜の線維化に着眼した心線維化メカニズムの解明とその治療法の開発
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19K09238
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
嶋田 正吾 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (70812452)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 稔 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (40270871)
平田 康隆 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (70562601)
小前 兵衛 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50788883)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 心内膜線維弾性症 / ラット異所性心移植 / 異種心移植 |
Outline of Annual Research Achievements |
心内膜線維弾性症動物モデル作成のための準備として、以下の順で動物実験の手術手技を確立し、かつその評価をエコーおよび摘出後の組織学的検査によっておこなった。 ①ラット異所性心移植モデル(成獣ドナー+成獣レシピエント)、②ラット異所性心移植大動脈弁閉鎖不全モデル(成獣ドナーに大動脈弁閉鎖不全を導入+成獣レシピエント)、③ラット・ウサギ異種異所性心移植モデル(幼弱ウサギドナー+成獣ラットレシピエント)、④ラット・ウサギ異種異所性心移植モデル(幼弱ウサギドナー+成獣免疫不全ラットレシピエント) 上記手術の成功率は90%を超え、再現性は良好であり、本研究の最終目標である、幼弱ウサギドナーに大動脈弁閉鎖不全を導入し、免疫不全ラットレシピエントに移植する動物モデル確立のための準備は整ったと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19流行により、学内動物実験施設の使用停止期間があり、その間動物実験をおこなうことができなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究で目的としてきた動物モデルである幼弱ウサギをドナーとし、そのドナー心臓に大動脈弁閉鎖不全を導入したのち、免疫不全ラットに異種異所性心移植するモデルの作成にとりかかる。
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Causes of Carryover |
COVID-19流行により、学内動物実験施設の使用停止期間があり、当初の計画より動物実験の進行が遅れたために次年度使用額が生じた。遅れた分の動物実験を施行するために使用する予定である。
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