2020 Fiscal Year Research-status Report
Investigation of the hematogenous metastasis mechanism in human lung cancer and development of new adjuvant therapy.
Project/Area Number |
19K09300
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Research Institution | 独立行政法人国立病院機構高崎総合医療センター(臨床研究部) |
Principal Investigator |
伊部 崇史 独立行政法人国立病院機構高崎総合医療センター(臨床研究部), 臨床研究部, 呼吸器外科 医長 (80826264)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 公裕 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (90375535)
河谷 菜津子 群馬大学, 医学部附属病院, 医員 (80805557)
六代 範 群馬大学, 大学院医学系研究科, 講師 (20392334)
矢島 俊樹 群馬大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (20346852)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 肺癌 / 転移 / Vimentin |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、我々が樹立した肺腺癌高転移株PC14HMを用いて、親株との比較解析により、Vimentin遺伝子 (以下、VIM)を介した血行性転移の機序を解明することを目的としている。これまでに、VIMのノックダウン、強制発現させた細胞株を樹立しており、それらによる細胞レベル、マウスレベルでの検証実験を行う。 また、CAGE法により網羅的に変動遺伝子の解析を行っており、これらの詳細な解析により、VIMの転写活性の原因となる複数の遺伝子を同定するとともに、CAGE解析により得られた知見に基づいて分子生物学的手法を用いて検証実験を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
肺腺癌高転移株PC14HMを用いた発現変動遺伝子のデータを、さらに詳細に解析するために、分子生物学的手法を用いて分子機構の解明を行っており、進捗状況としては概ね良好である。 具体的には、RT-PCR法やウエスタンブロッティング法により、変動遺伝子の発現変化をRNAレベル、もしくはタンパク質レベルにて検討を行い、それぞれVIMをノックダウン、強制発現させた細胞株を樹立し、細胞レベルやマウスレベルでの検証実験を行っている。また、CAGE解析により得られた知見を元に、分子生物学的手法によるVIMの転写活性化機構の検証を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
CAGE法による変動遺伝子データをさらに詳細に検討するとともに、それらの発現変動により、VIM発現の分子機構や、血行性転移機序の検証を行う。具体的には、VIMのプロモーター領域を用いて、プロモーター解析などを行い、詳細な分子機構の解明を進める。
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Causes of Carryover |
コロナ禍による研究鵜活動の制約などに伴い、当該年度で物品費使用が当初見込まれたより少なく、次年度に使用が見込まれるため。
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