2021 Fiscal Year Annual Research Report
Prevention strategies for perioperative neuroinflammation related diseases with a focus on stabilization of intestinal microbiota
Project/Area Number |
19K09331
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
山蔭 道明 札幌医科大学, 医学部, 教授 (70285005)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
立花 俊祐 札幌医科大学, 医学部, 助教 (30737309)
西原 教晃 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (70836436)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 急性せん妄 / 手術ストレス / 腸内細菌叢 / 周術期 |
Outline of Annual Research Achievements |
周術期に起こる急性せん妄・不安行動に関する機序解明とその予防法の確立は、麻酔管理後の患者予後の向上において重要である。われわれは、手術ストレスが腸内細菌叢の不安定化をもたらし、腸脳間で相互に悪影響を及ぼすことにより、急性せん妄を含めた精神神経学的異常を引き起こすメカニズムを明らかにすることを目標に研究を遂行した。
本研究は具体的な計画として、 ①手術モデルマウスの盲腸内容物のメタゲノム解析、②脳内mRNAの炎症性変化との連動、③抗炎症性物質やプロバイオティクス投与による行動学的改善効果、④ヒトにおける臨床応用、を掲げた。①ー③については結果を得ることができ、行動改善をもたらすプロバイオティクスに関しても有用性を証明できる段階となった。 しかしながら、コロナ禍の影響のため、ヒトに対する臨床応用については、実施にいたらなかった。今後の研究につながるデータを得ることができたことは、大変進歩的であったと考える。
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