2020 Fiscal Year Research-status Report
The clarifiy the mechinism of postoperative cognitive dysfunction in the elderly rats
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19K09345
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
門井 雄司 群馬大学, 医学部附属病院, 准教授 (10292591)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 敗血症 / 高齢 / アミロイドタンパク |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度はimmunohistochemistry法を用いてβ amyloid proteinの脳内発現部位の測定を行った。高齢ラットとしては24週ラット、若年ラットは7-8週ラットを使用する。セボフルラン1MAC麻酔下に、小開腹モデル(腹部を1-2cm切開)を作成する。コントロールラットはセボフルラン1MAC麻酔を行ったが小開腹を行わないモデルとした。脳内β amyloid proteinの定量と炎症性メディエータの発現変化の比較検討は小開腹手術2時間後と手術14日後に実施した。。 β amyloid protein2時間麻酔後にセボフルラン麻酔下にRat脳を4%ハラホルムアルデヒドで還流固定する。固定2時間後にRat脳を取り出し、クライオスタット(Leica CM1900)を使用して10μmの脳スライスを作成する。作成した脳スライスにABC法を用いたImunohistochemistry法で測定する。具体的には、組織片中の内因性のperoxidaseをブロックするために0.3%H2O2を30分間投与。Phosphate buffer solution (PBS;pH=7.4)で洗浄後、3%のnormal goat serumで抗原を固定。1000倍に希釈した1次抗体であるamyloid protein抗体(アマシャム社製品)で24時間撹拌。PBSでその脳スライスを洗浄した後、Avidin-Biotin Complex(ABC kit:アマシャム社製)を投与し発色させ1時間後にHematoxilinでConter染色した。 β amyloid proteinの発現部位は高齢ラットでは、若年ラットと比較して脳内どの部位においても発現量の増加がみられたが、特異的脳内部位の有意差は認めていない。現在、実験を遂行中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予測としては、β amyloid proteinの発現が高齢ラットにおいてある特異的脳内部位のみに観察される予測であったが、その現象は観察されてない。現在、症例数を増やして実験を遂行中である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、高齢ラットでのβ amyloid proteinの発現部位の観察を遂行する。またこれにステロイドやデクスメデトミジンを投与することにより、その発現量が変化するかを観察する。
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Causes of Carryover |
アミロイドタンパクの発現実験観察が上手く進行せず、ばらつきがある。
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