2022 Fiscal Year Annual Research Report
客観的運動予備能評価に基づいた高齢患者の全身麻酔リスク解析
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19K09362
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
小竹 良文 東邦大学, 医学部, 教授 (70195733)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牧 裕一 東邦大学, 医学部, 助教 (50349916)
豊田 大介 東邦大学, 医学部, 助教 (80408822)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | バイオマーカー / 炎症反応 / バイオインピーダンス法 / 心筋傷害 / 酸素消費量 / 高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和元年度および2年度に実施した大侵襲手術患者における侵害刺激指標としての心拍の周期的変動、炎症反応のバイオマーカーであるpresepsinおよびsyndecan-1血中濃度および血行動態との関連に関しては2023年3月の日本集中治療医学会学術集会で発表した。追加解析結果を2023年10月開催予定の米国麻酔科学会年次集会に演題投稿中であり、現在論文投稿を準備中である。 令和2年度および3年度に実施した大侵襲開腹手術をうけ、術後集中治療室で治療を継続する症例を対象として、バイオインピーダンス法を用いた手術前、手術後に骨格筋肉量定量および術中間接熱量計による酸素消費量定量に関する前向き観察研究は、46症例の集積を完了した。本研究の結果は現在解析中であり、その一部は2023年6月の日本麻酔科学会学術集会で発表することが決定しており、論文投稿に関しても準備中である。 令和2年度から開始した高齢者大腿骨頸部骨折患者を対象とする、術中血行動態と血中心筋傷害バイオマーカーの関連を調査する前向き観察研究は当初の目標症例数50例を100例に修正し、現在56例を集積し進行中である。血行動態に関する結果の一部は2022年10月開催の米国麻酔科学会年次集会で発表した。血中心筋傷害バイオマーカーに関する解析結果は2023年6月の日本麻酔科学会学術集会で発表することが決定している。目標症例到達後に論文投稿の準備を開始する予定である。 令和3年度から開始した手術中の酸素消費量を測定し、周術期の筋肉量、炎症性メディエーター推移との関連に関する前向き観察研究に関しては,主要評価項目として炎症性メディエーター推移に加えて心筋傷害、急性腎傷害を追加する計画変更を行った。令和4年度に血中ヘモグロビン濃度を連続的に測定するための機器の装備を済ませ、連続的なデータ収集が可能な体制を整え,研究継続中である。
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Research Products
(5 results)