2021 Fiscal Year Annual Research Report
The optimal target of acute glycemic control to prevent ICU-acquired weakness
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19K09394
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
江木 盛時 神戸大学, 医学研究科, 准教授 (20423296)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ICU-acquired weakness / 重症患者 / 血糖管理 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、重症化に伴うびまん性筋力低下(ICU-acquired weakness)を予防するために至適な急性期血糖管理を明らかにすることを目的に立案された前向き観察研究である。 2019年度および2021年度において、人工呼吸を要し、長期集中治療が必要と考えられる75名の重症患者を対象に同意取得の上、ICU入室時のHbA1c値測定とFreeStyle LibreおよびiProを用いた連続血糖測定を行った。両者より算出される血糖管理指標(ICU入室時HbA1c、平均・最高・最低血糖値、血糖変動、および急性期血糖降下指数)を算出した。 各患者において筋萎縮の評価および筋障害マーカーの測定を行い、ICUAW発生の有無の評価を行った。 研究参加の同意取得は順調で、問題なく遂行できた。持続血糖測定器と血液ガス分析装置による血糖測定の誤差平均は29.1mg/dLであり、過去の研究と同様の結果であった。予定通りの血糖測定誤差で血糖測定が可能であったので、解析計画を修正することなく結果解析を継続する予定である。本研究は前向き研究であるため、予定された患者数が集積された後に、統計計画に沿って解析を行う予定である。具体的には、ICUAWの有無により患者群を2群に分け、算出された急性期血糖管理の指標をt-testを用いて比較する。また、筋超音波検査で定量化した筋委縮、電気生理学的検査の結果、骨格筋障害マーカーおよび血中アミノ酸濃度の推移を定量化し、各血糖指標との関連をピアソンの積率相関分析を用いて検討する。多変量解析;年齢、性別、基礎疾患、ICU 入室理由、人工呼吸器の有無や設定、筋弛緩薬・ステロイド・抗生剤などの薬剤投与、リハビリテーションの施行の有無などを調整した多変量解析を行い、独立して有意に関連する血糖指標を明らかにする。
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Research Products
(1 results)