2022 Fiscal Year Annual Research Report
膠芽腫の神経好性浸潤機構を高分子ナノファイバーを用い解明し制御する医工学的研究
Project/Area Number |
19K09502
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
北井 隆平 福井大学, 学術研究院医学系部門, 客員教授 (80251990)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤田 聡 福井大学, 学術研究院工学系部門, 教授 (60504652)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 脳腫瘍 / 浸潤 / 医工学研究 / 一方向性 |
Outline of Annual Research Achievements |
遊走能の定量化と方向性の定量 作製したナノファイバーモデルでヒト神経膠腫細胞U87-MGは、ファイバー上の単一細胞遊走アッセイで最速の遊走能を示した。 ヒト神経膠腫細胞U87-MGは、他の細胞株よりもファイバー上で最も速い遊走を示した。移動方向を定量化するために、初期値の座標を0とし、一方向の移動を定量化すると、ヒト神経膠腫細胞U87-MGの方向性は1(一方向性)に近く、方向性を有することが明らかであった。一方で他細胞株は左右ランダムな移動を示した。細胞内骨格の可視化を検討した。培養足場によるチューブリンまたはアクチンの発現:チューブリンの発現は U87-MG 細胞で高いが、培養の足場による影響はなかった。チューブリンとアクチンの発現レベルが細胞株や培養足場によって違いがあるか検討した。 細胞を培養皿またはファイバー上に播種し比較した。Western Blotting法で定量するとチューブリンの発現は他の細胞株に比べU87-MG細胞で高い発現を示した。培養皿を足場とした場合とファイバー上で培養した細胞間では、それらの発現量に有意な差は認めなかった。さらにファイバー上遊走アッセイ上での細胞内チューブリンの局在を検討した。ファイバー上で培養したヒト神経膠腫細胞U87-MGの細胞骨格タンパク質を染色し、中心体からの微小管の伸長方向と細胞運動の方向を生細胞において視覚化した。 チューブリンは、細胞が伸長するのと同方向に伸長することが観察された。 アクチン染色は、ファイバーと絡み合った両端で動的な凝集を示した。今回得られた所見を論文発表した。
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Research Products
(1 results)