2021 Fiscal Year Annual Research Report
脊髄損傷ラットに対する微小重力環境培養を行った頭蓋骨由来間葉系幹細胞移植
Project/Area Number |
19K09509
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
武田 正明 広島大学, 病院(医), 助教 (10403552)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 脊髄損傷 / 頭蓋骨由来間葉系幹細胞移植 / 経頭蓋刺激運動誘発電位 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々はこれまで独自に神経堤由来である頭蓋骨から間葉系幹細胞を樹立し、その細胞特性や神経保護効果について報告してきた。脳梗塞モデルに対する頭蓋骨由来間葉系幹細胞の移植効果について報告しており、今後は他の疾患モデルへの応用が期待される。今回脊髄損傷モデルラットに対する、頭蓋骨由来間葉系幹細胞の移植効果について検討する方針とした。 脊髄損傷モデルラットを作成し、ラット頭蓋骨由来間葉系幹細胞(rcMSCs)およびラット四肢骨由来間葉系幹細胞(rbMSCs)を、脊髄損傷1日後に尾静脈より投与した。 これまで、運動機能評価にはBBB scoreを用い、定性的な評価を行っていたが、今回の研究では経頭蓋刺激運動誘発電位(transcranial Moter evoked potential: tcMEP)を用いて定量的評価を追加する方針とした。 これまで、ラットにおいて経時的にtcMEPを用いて運動機能評価を行ったモデルがなく、マウスでのtcMEP測定経験をもとに測定を行ったが記録困難であった。このため、まず経時的tcMEP測定可能なモデルラット作成方法を確立させた(Sci Rep. 2021 Jun 14;11(1))。 このモデルラットを用い、脊髄損傷モデルラットにrcMSCs移植を行い、rbMSCsより運動機能改善効果が高いことを定量的に示すことができた(Sci Rep. 2021 Nov 9;11(1))。 現在、脳挫傷モデル、脳梗塞モデルで同様の方法を用いた研究が進行中である。
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[Presentation] ラット頭蓋骨由来間葉系幹細胞の脊髄損傷への移植効果2021
Author(s)
前田 雄洋 ,光原 崇文 ,大塚 貴 ,岡崎 貴仁,武田 正明,清水 陽元,桑原 政志,細貝 昌弘,河原 裕美,辻 紘一朗,飯田 幸治 ,弓削 類
Organizer
日本再生医療学会総会
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