2021 Fiscal Year Research-status Report
脳動脈瘤モデルサル樹立による脳動脈瘤新規治療法開発基盤整備
Project/Area Number |
19K09524
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
辻 敬一 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (80838045)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野崎 和彦 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (90252452)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | cerebral aneurysm / cynomolgus monkey / animal model |
Outline of Annual Research Achievements |
げっ歯類を用いた脳動脈瘤モデルは確立されているが、霊長類を用いた脳動脈瘤モデルは未だ確立されておらず、霊長類脳動脈瘤モデルを確立できれば、脳動脈瘤の病態解析が進み、創薬など新規治療法の開発に有用となる。本研究では、当施設で飼育されているメスカニクイザルを用いて霊長類脳動脈瘤モデルの確立・完成させることを主たる目的とした。 霊長類の脳血管解剖についての文献報告は少なく、今回我々がモデル動物としたカニクイザルの脳血管解剖についての文献は狩猟した限り確認できなかった。本研究を行う上で、カニクイザルの脳血管構造についての情報は必須であり、カニクイザルの屍体脳から採取した脳血管を用いて脳血管解剖についての解析をまず行うこととした。また、並行してカニクイザル脳動脈瘤モデルの作成も開始した。腎動脈狭窄術による高血圧の誘導、後方循環血流増大を期待して段階的に両側頚動脈結紮を行うことで脳動脈瘤モデルを作成した。その後は定期的な血圧のモニタリングと画像経過観察を継続した。 カニクイザル脳血管解剖に関する論文を執筆、雑誌「Experimental Animals」に投稿し掲載が決定した(2022年7月予定)。カニクイザル脳動脈瘤モデルについては、動物を安楽死後、脳血管を採取し、動脈瘤モデルの組織学的解析を進めている。解析終了後、論文執筆を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
カニクイザル脳血管解剖に対する論文執筆が終了、雑誌「Experimental Animals」に掲載が決定した。 カニクイザル脳動脈瘤モデルに関しては安楽死・標本採取が終了し、現在組織学的解析を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
カニクイザル脳動脈瘤モデル動物の組織学的解析が終了次第、論文執筆を開始する予定である。今年度中の投稿・受理を目指す。
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Causes of Carryover |
カニクイザル脳血管解剖に関する論文投稿から採用に至るまで、当初予想していたより時間を要した。そのため、カニクイザル脳動脈瘤モデルとの、脳血管構造の比較解析にも影響が生じた。脳動脈瘤モデルの脳血管採取から、標本固定までは予定通りであったが、パラフィンに固定した脳血管の薄切・切片作成は予想より膨大なものとなり、当初の実験計画よりも時間を要した。 今年度は脳動脈瘤を含めた脳血管の染色(免疫染色を含む)・データ解析・論文執筆のため助成金使用を予定している。
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Research Products
(1 results)