2021 Fiscal Year Annual Research Report
The role of cerebrospinal fluid for the development of scoliosis
Project/Area Number |
19K09561
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
八木 満 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (40338091)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小牧 裕司 公益財団法人実験動物中央研究所, ライブイメージングセンター, 室長代理 (10548499)
中村 雅也 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (30217898)
関 布美子 公益財団法人実験動物中央研究所, ライブイメージングセンター, 研究員 (40771407)
宮本 健史 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任教授 (70383768)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | PTK7 / 脳脊髄液 / ライブイメージング |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)2018年秋Ptk7 floxマウス, Foxj1-creマウスを搬入、2020年10月に目的とするPTK7CKOマウスが出生し、11月よりタモキシフェンの投与を開始した。6W, 4Wでタモキシフェンを投与した個体については既に解析済みであり、先行論文で示されたzebrafishだけでなくマウスにおいても水頭症をきたす事が明らかになった。表現型についてはCTで解析を行い、軽度の側弯変形をきたしている可能性が伺えた。 (2)2019年第4脳室が撮影部位として適切であることが分かり、撮影方法が確立した。本年度OPLLモデルマウスであるTWYマウスとコントロール(12W,17W 5匹ずつ、計20匹)で撮影を行い、第4脳室での髄液の広がりをstir distance(SD)と定義し測定した。12W,17Wにおいても有意にSDはTWY群で低く(p値12W 2.65×10-15, 17W 1.74×10-4)、また計測者3名におけるICCは0.95以上と非常に再現性の高い結果が得られた。したがってTime slip法はヒトだけでなくマウスにおいても有用な髄液動態評価ツールとなりうる事が明らかにした。 (3)2021年7月現在AIS患者59名、ボランティア(20代女性)10名の撮影が終了している。脊柱管腹側、背側の髄液最大移動距離の和をtravel distance (TD)と定義して計測を行った。TDはmain curveのcobb角、Lenke type、Risse sign、年齢と明らかな相関関係が認められなかった。ボランティアとの比較ではボランティア群でTDが低い傾向にあった。
|