2019 Fiscal Year Research-status Report
The role of Collagen 6 in knee anterior cruciate ligament
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19K09581
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
長尾 雅史 順天堂大学, 革新的医療技術開発研究センター, 講師 (50384110)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊豆 弥生 岡山理科大学, 獣医学部, 准教授 (90431949)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 前十字靭帯損傷 / 膝関節 / 12型コラーゲン |
Outline of Annual Research Achievements |
膝関節の前十靭帯(Anterior Cruciate Ligament: ACL)損傷は主にバスケットボールなどのスポーツ選手に多く発生する外傷で、一般的には自然治癒せず、手術の適応となる。しかし手術後も元々のスポーツレベルに復帰できない選手もおり、ACL損傷はその予防が重要である。XII型コラーゲンは力学的負荷の高い結合組織で発現量が高いコラーゲンであり、Col12a1の変異はACL損傷と関連があると報告されている。また骨形成において、他コラーゲンと複合体を形成し骨芽細胞の細胞間架橋に関与することが報告されている。ヒト疾患では、Col12a1の遺伝子変異は関節過伸展や拘縮を主徴とする疾患の原因であることから、XII型コラーゲンは腱・靭帯を制御することで、関節の可動域制御に関わっていることが示唆される。しかしそのメカニズムは分かっていない。本研究では遺伝子欠損マウスを用いて、ACLと後十字靭帯(Posterior Cruciate Ligament : PCL)の組織学的解析及び運動能力解析を行い、膝関節におけるXII型コラーゲンの役割を明らかにすることを目的とする。現在遺伝子改変動物を用いてインビボ研究を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在インビボ研究を行っており、まずまず順調である。しかし、インビトロ研究が思ったように進まず少し遅れている。 具体的にはマウス前十字靭帯の細胞やRNA採取が想定よりも多くのマウス成体が必要であったため、少し時間がかかっている。 またコロナウイルス感染症の影響で研究施設を使える時間が限られているため、やや遅れる要因となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
インビボ研究についてはさらにサンプル数を追加する予定である。現在野生型、遺伝子欠失(KO)マウスのN=3-5は解析済みであるが、表現型を確定させるために、さらにサンプル数を追加する予定である。 また両WT, KOマウス前十字靭帯(ACL)からの遺伝子発現解析を進める。上記したように、サンプル入手に時間を要しているため、引き続きマウスの作成を続ける。 今後はマウスの行動解析も進める予定である。
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Research Products
(5 results)