2020 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
19K09595
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
松山 幸弘 浜松医科大学, 医学部, 教授 (20312316)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 脊髄損傷 / 脊髄再生 / PAC |
Outline of Annual Research Achievements |
後根神経節細胞を用いたin vitroでのPACを介した神経再生促進法を確立したが、PACを用いたin vivoにおける中枢神経での再生機構については不明であった。そのため脊髄での再生効果を検討することとした。しかしPACの支給には制限があるため、別の系での研究を優先させることとなり、脊髄再生への適応はその実験系が完了してからとなった。 そこでグリア瘢痕に対するレポーターマウスを用いた脊髄損傷モデルでの検討を専攻して行うこととした。 このレポーターマウスを用いて、胸髄損傷後、12時間後、1日、3日、7日、14日の時点におけるグリア形成を組織学的に検討すると同時に、胸髄損傷モデルにおけるBasso-Beattie-Bresnahan(BBB)スコアのベースラインを作成した。この組織学的検討を元にPACベクター挿入部位を検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
安定した脊髄損傷モデルの再現性に時間を要していること、および上記理由によりAAVベクターを用いたin vivoの実験までには至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
PACをラット脊髄に導入し、導入率を計測することでPAC-AAVベクターの至適量を検討していく。そして導入率の安定を確認した上でラット脊髄損傷モデルにおいてPACの神経再生効果を検討していく方針である。またIn vivo実験前にin vitroの実験も考慮する。。
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Causes of Carryover |
理由は実験や研究の遅延による物品購入の遅れのため。 使用計画は研究用物品の購入等に使用する予定である。
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