2020 Fiscal Year Research-status Report
関節軟骨の患者固有の強度再現を目指した細胞含有ハイブリッド人工生体組織の製造
Project/Area Number |
19K09658
|
Research Institution | Osaka Sangyo University |
Principal Investigator |
花之内 健仁 大阪産業大学, 工学部, 教授 (40711643)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
境 慎司 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (20359938)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 再生医療 / 定量的MR画像 / バイオプリンタ / 関節軟骨 / プローブ機器 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、①強度調節が可能な人工材料を格子状の支持組織としながら、中に生体組織を充填させる細胞含有ハイブリッド人工生体組織の製造すること、また、①の目的のために、②質的評価が可能なMR画像を用いてその組織の強度を予測する方法の探索と、生体組織を一部採取する事を想定し、研究代表者が開発した③プローブ装置でin vivoの状態で、軟骨表面の強度が予測できるかの調査をすることであった。 ①に関しては、市販バイオプリンタにおける精度評価と、精度評価を行うためのバイオインク試験材としての材料同定をすることができた。現在論文にまとめて投稿中の段階にある。 ②に関しては、質的評価のMRIシーケンスとして、UTEのT2*mappingとUTEMTRを選定し、軟骨の強度との関連性を調査する研究を実施できた。③にも関係するが、1つのシーケンスから軟骨強度を推測するよりも、2つのシーケンスを用いた場合、さらにはプローブで計測した値を加味した場合のほうがより正確に軟骨強度を推測できることを明らかにでき、これを1つの論文にまとめることができた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
密接につながる複数の研究課題を設定したが、個々の研究を連動させながら、研究成果を出すことができていると考える。まだ研究代表者の専門分野でバイオプリンタの知見に明るい研究者が少ない中、現状を把握することができていると考える。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究分担者の製造・開発する生体に適合させうる材料について、軟骨に代替するという観点だけでなく、別の関節内軟部組織に代替しうる材料もあるので、それらについても機械特性を調査していく予定である。
|
Causes of Carryover |
コロナ禍による活動の制限が強くあり、学会への参加、情報収集のための出張などを控える必要があった。来年度は、この状況は改善していくと予想できる。
|
Research Products
(8 results)