2019 Fiscal Year Research-status Report
Impact of immune cell infiltration by microbiome and fat inflammation on HFD induced prostate cancer progression
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19K09663
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
成田 伸太郎 秋田大学, 医学部附属病院, 准教授 (40396552)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 高光 秋田大学, 医学系研究科, 准教授 (60375243)
齋藤 満 秋田大学, 医学部附属病院, 講師 (80400505)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 前立腺癌 / 腸内細菌 |
Outline of Annual Research Achievements |
高脂肪食及び肥満は疫学的研究から前立腺癌発症・進展の危険因子と考えられるがその分子生物学的機序は明らかとなっていない。我々はこれまで研究から高脂肪食摂取下前立腺癌増殖・進展にはサイトカインシグナルおよび局所炎症が関連することを証明してきた。今回、動物性脂肪食による腸内細菌叢変化が肥満及び白色脂肪炎症を介して、前立腺への局所免疫担当細胞の誘導およびそれに伴う癌微小環境の変化を引き起こし、前立腺癌発症・進展に関与すると仮説を立て、動物モデル、細胞実験および臨床検体を用いて多角的に検討することを目的としている。これまでの検討ですでに2種類の免疫応答性マウスモデルにおいて、動物脂肪食群は魚油脂肪食群に比較し、PTENKOの前立腺癌発症を亢進させ、癌増殖に関連することを見出している。またこれらのマウスモデルでは肥満が起こり、カロリー当たりの体重増加が多いことを見出している。現在これらのマウスモデルより、前立腺、腫瘍、皮下脂肪、内臓脂肪、血液の検体を採取し、mRNAマイクロアレイ解析、プロテインアレイ解析、病理組織学的解析を行い、標的分子を探索している。また16sRNAを用いた次世代シーケンサーによる解析により糞便微生物叢プロファイル解析を同時に行い、dysbiosisと上記関連を検討している。さらにTRAMP-C2前立腺癌細胞株を用いて、特にプロテインアレイで標的と考えられている分子及び経路の食餌下前立腺癌増殖進展の分子生物学的機序解明に向けて機能解析を行っているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実績概要で報告のとおり、モデルは完成し、複数種類の網羅的解析により標的分子の絞り込みを始めている。また同時に上記モデルによる現象を再検証するためのin vitro解析にも取り掛かっており、順調に進行していると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
主に下記の3つを優先しておこなう。 ①mRNAマイクロアレイ解析、プロテインアレイ解析、サイトカインアレイによる標的分子の絞り込み ②in vitroによる標的分子変化による前立腺癌増悪進展の機能解析及び関連分子機序の解明 ③抗生剤投与マウスモデルによる食事による肥満及び前立腺癌増悪の関連の検証
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Research Products
(6 results)