2021 Fiscal Year Research-status Report
Study on a non-contact uroflowmeter which can be installed in an existing toilet
Project/Area Number |
19K09667
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
中島 一樹 富山大学, 学術研究部工学系, 教授 (50207776)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ウロフロメータ / 非接触測定 |
Outline of Annual Research Achievements |
排尿障害の診断時の検査である尿流測定は、診察室や検査室において一般の便器形状と異なるウロフロメータを用いて実施される。しかし、非日常的な雰囲気のために緊張してうまく排尿できないことが多く、通常よりも悪い結果となることが多い。また、尿が付着した容器は感染症の温床となるため容器を廃棄または消毒しなければならない。これらに対応するため、個室トイレに設置された一般の便器形状のウロフロメータが検査室や病棟で利用されてきている。しかし、大規模な設置工事が必要で、高額であることが問題である。研究代表者はこれら全ての問題を解決する既設便器に簡単に後付けでき、排泄物に非接触に測定できるウロフロメータの創製を目指している。本研究では、尿流の各測定項目を医療機器以上の測定精度となる誤差10%未満の機器を開発することを目的とした。昨年に続き、測定データを信号処理することにより、測定誤差を減少させる研究をとり行った。特に本年度は、排尿検出領域での測定感度均一化に注力した。着座前後方向において排尿位置の変移により誤差が88.7%も発生していたが、独自に開発した信号処理法により、誤差を23.1%にまで減少させることに成功した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度もCOVID-19への対応のため研究に対するエフォートが大きく削減した。具体的には実排尿での実験を実施できない状況であったため、データの信号処理に関する研究に注力し、研究の大きな目的である測定誤差を減少させる方法を提案した。昨年度と今年度に考案した信号処理法により、目的としている測定誤差10%未満に近づいた。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度であるため、令和4年度中に研究計画を完了するよう作業を進める。着座左右方向に対しても誤差を減少させる信号処理法を考案し、基礎実験にてその効果を検証する。そしてCOVID-19の感染状況が落ち着き次第、実証研究を行う予定である。さらに、これまで得られた研究成果を学会において発表予定である。
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Causes of Carryover |
感染症の流行により研究遂行に想定以上に時間を要したため、次年度使用額が生じた。最終年度を1年間延長したことにより、令和4年度中に研究計画を完了するため研究費を使用予定である。
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Remarks |
非接触で尿流量や排尿量を測定できるデジタルヘルス便座、中島一樹、川崎市オンライン版ネットワーク交流会&シーズ提供セミナー、2021年11月
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Research Products
(9 results)