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2020 Fiscal Year Research-status Report

The exploration of urinary biomarkers in patients with interstitial cystitis

Research Project

Project/Area Number 19K09669
Research InstitutionHamamatsu University School of Medicine

Principal Investigator

大塚 篤史  浜松医科大学, 医学部, 准教授 (90362201)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywords間質性膀胱炎 / 診断 / バイオマーカー / 尿
Outline of Annual Research Achievements

間質性膀胱炎は、難病指定されている原因不明の慢性進行性疾患である。多くの潜在患者の存在が指摘されている一方、その診断に特異的なバイオマーカーは見出されていない。そのため、尿検査で診断が可能な尿中バイオマーカーを見いだせれば、間質性膀胱炎に対する低侵襲な診断法となり、医師と患者の両者にとって福音となることが十分期待される。そこで、間質性膀胱炎患者と健常成人ボランティアから得られた尿を用いて、診断に有用な尿中バイオマーカーを探索している。
現在までに、倫理委員会からの承認のもと約70名の患者と約70名の健常成人ボランティアから自然尿の提供を受けた。より多くの尿検体を収集するために、現在も尿検体の収集を継続的に実施している。
間質性膀胱炎患者から得られた尿を、健常成人ボランティアから得られた尿をコントロールとして液体クロマトグラフィー質量分析(LC-MS)を実施している。候補物質の中で、まずは膀胱上皮の最内層に存在し、バリアーとして機能している脂質をターゲットとしたリピドミクスを行っている。尿検体を適切な方法を用いて抽出・調製し、得られた産物を液体クロマトグラフィー質量分析(LC-MS)を用いて、尿中物質を網羅的に検出している。質量や電荷 (m/z) に基づいて得られたデータから質量スペクトルを作製し、データベースを用いてそれぞれの物質の同定を行っている。すでに、間質性膀胱炎の診断に有用と期待される数種類の尿中バイオマーカーの候補物質を同定し、現在、測定再現性や測定条件などの追加実験を実施中である。
また、間質性膀胱炎の病態の可能性の一つとして、膀胱上皮のグリコサミノグリカン層の異常が指摘されている。そこで、間質性膀胱炎患者と健常成人ボランティアとから得られた尿をコントロールとして尿中グリコサミノグリカンの測定を実施し、結果の評価を予定している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

今年度予定していた研究は、概ね達成され研究計画通り順調に進展していると考えられる。特に、リピドミクス解析により、間質性膀胱炎の診断に有用と期待される数種類の尿中バイオマーカーの同定を行い得た。引き続き、検体の収集を継続するとともに、見いだされたバイオマーカー候補物質の関する詳細な検討を進めていく。また、新規の候補物質に関しても検討を開始していきたいと考える。

Strategy for Future Research Activity

引き続き、尿検体の収集を継続するとともに、見いだされたバイオマーカー候補物質に関する詳細な検討を進めていく。また、それ以外の新規の候補物質に関しても検討を開始していきたいと考えている。

Causes of Carryover

予算の執行には慎重に対応したため、必要最低限の予算使用を心掛けたために繰り越し額が生じている。
今後、研究が推進していけば、実験試薬や実験器具などの消耗品の購入、質量分析用解析ソフトの購入等に予算を使用する予定である。

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Published: 2021-12-27  

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