2019 Fiscal Year Research-status Report
腎癌による免疫代謝改変の制御を利用した新たな治療戦略に向けた基礎的研究
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19K09693
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
石橋 啓 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (90347211)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小島 祥敬 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (60305539)
羽賀 宣博 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (50586617)
小川 総一郎 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (50554200)
片岡 政雄 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (90554204)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 腎癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
腎癌に対する免疫学的環境が細胞免疫チェックポイント阻害剤の応答に与える影響について検討するため、治療反応性を示した症例のマイクロバイオーム解析および治療抵抗性症例の摘出標本に対するマクロファージ分画について解析した。その結果、免疫チェックポイント阻害剤の治療反応性を示した症例では、日本人60歳代の腸内細菌叢と比較しBacteroidetes 門の割合が高いことが判明した。また、免疫チェックポイント阻害剤の治療抵抗性症例では、治療反応性症例と比較し摘出腫瘍中にM2マクロファージが多く浸潤している結果が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
臨床検体における免疫環境の解析状況を優先して行ったため、ヒト腎癌細胞株の解析が遅れたため。
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Strategy for Future Research Activity |
臨床検体における免疫環境の解析状況を利用して、ヒト腎癌細胞株における代謝経路の評価を予定している。ヒト腎癌細胞株におけるグルコース・アミノ酸トランスポーターの発現と細胞内代謝が薬剤反応性に与える影響についての解析を予定している。
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Causes of Carryover |
各種抗体や試薬の購入などが追加で必要となるため、物品費購入に充てます。
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