2022 Fiscal Year Research-status Report
Studies on a novel immunotherapy for bladder cancer by NAD+
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19K09702
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Research Institution | Osaka Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
上原 博史 大阪医科薬科大学, 医学部, 准教授 (20822555)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東 治人 大阪医科薬科大学, 医学部, 教授 (40231914)
小村 和正 大阪医科薬科大学, 医学部, 講師 (10789853)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | NAD+ / BCG / 膀胱癌 / 免疫賦活 |
Outline of Annual Research Achievements |
1) BBN誘発マウス膀胱癌モデルに対してNAD+の腹腔内投与を行う適切なタイミングの検討:BBNを18週投与したCISの状態に対してNAD+の腹腔内投与の効果を確認した際、連日にわたる投与の影響が強く効果判定に難渋した。当初、18週にわたりNAD+の腹腔内投与をすることはコスト的にもマウスに対する侵襲的にも適切ではないと考え、15週の時点でNAD+の腹腔内投与を開始としていた。投与の間隔、部位などを工夫し行ったが3週間連日のNAD+の腹腔内投与はマウスの状態を悪化させる要因ともなっていた。そこで臨床においては膀胱癌の再発予防として、1週毎のBCGの膀胱内投与がなされていることから、NAD+の腹腔内投与を1週おきとして効果を検討することとした。 2)1週毎のNAD+のマウス腹腔内投与に対する免疫学的変化の確認:これまでは連日NAD+の腹腔内投与をしたマウスのCD4陽性T細胞、CD8陽性T細胞を確認していたが、上記の理由から1週毎の投与での免疫学的変化を検討した。隔週投与を4回にわたって行ったマウスの脾臓を摘出しCD4陽性T細胞、CD8陽性T細胞の活性化を検討。結果、隔週投与群においても、FACSでCD4+IFNγ+T細胞、CD8+IFNγ+T細胞及びCD8+TNFα+T細胞の発現が上昇していることが確認できた。この投与系でのマウスの健康状態は連日投与群と比較して明らかに良く、膀胱の癒着、炎症も軽度と考えられた。 3)BBN誘発マウス膀胱癌モデルのへのNAD+の腹腔内投与:マウスに対してBBNを投与開始、異形成となる16週から隔週でNAD+の腹腔内投与を行うこととした。16週から19週までの計4回投与を行い、浸潤性へと進展する20週でマウスの膀胱を摘出し観察した。結果、すべてのマウスにおいてではないが明らかに腫瘍の発達が抑制されているマウスの存在が確認できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度はNAD+の腹腔内投与を連日、長期間投与することによる、マウス自体及び膀胱への影響が非常に強く検証の大きな障壁となっていた。今年度に入り、NAD+の腹腔内投与を隔週で行うことへと方針を転換したことにより実験の進展の展望が大きく進んだ。
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Strategy for Future Research Activity |
・膀胱組織及び腫瘍組織に存在する免疫担当細胞の確認. 現在、BBN投与16週から隔週でNAD+の腹腔内投与を行い20週で摘出したマウス膀胱組織の病理を確認するとともに、CD4陽性T細胞、CD8陽性T細胞を中心とした獲得免疫系の細胞、及び自然免疫系の細胞の活性化の確認、検討を行っている。 そのなかから腫瘍が進展を抑制できたマウスと進展しまったマウスの腫瘍微小環境の免疫担当細胞の差異を見出したいと考えているい。その差異を発見することができれば、実験は確実に次の段階に進むと考えている。
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