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2021 Fiscal Year Annual Research Report

非閉塞性無精子症に対するMD-TESE成績向上に資する精細管MRIの開発

Research Project

Project/Area Number 19K09703
Research InstitutionNational Cancer Center Japan

Principal Investigator

山口 雅之  国立研究開発法人国立がん研究センター, 先端医療開発センター, ユニット長 (90450577)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 古城 公佑  筑波大学, 附属病院, 病院登録医 (30828158)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
Keywords精細管 / MRI / 非閉塞性無精子症 / がんサバイバー / 抗がん剤
Outline of Annual Research Achievements

非閉塞性無精子症の動物モデルとして、先行研究を参考に、SDラット(20匹)を用い、低用量ブスルファン2回投与による一過性造精障害モデルを作出した。10例に10 mg/kgのブスルファンを、残りの10例にはDMSOを、腹腔内投与した。初回投与後22日目に、2回目の投与を実施し、その20日後及び45日後に、それぞれ10匹から、精巣・精巣上体を摘出し、9テスラ装置を用いてMRI撮影した。精巣・精巣上体の重量を、体重で除し、100を乗じて相対重量(%)を算出した。また、Wistarラット(20匹)を用い同様の実験を実施し、種特異的な反応を検討した。
2回目の薬剤投与後20日、45日後の平均体重は、SDラットでは、478g、 551g、Wistarラットでは、301g、330gであった(p <0.001)。SDラットの精巣及び精巣上体の相対重量は、2回目の薬剤投与後20日、45日では、ブスルファン投与群において、DMSO群と比較して、有意に小さかった(p <0.001)。Wistarラットにおいても同様の傾向が認められた。Two-factor ANOVAでは、投与後45日に交互作用を認め、ブスルファンの精巣・精巣上体の相対重量に与える影響に、種特異性が示唆された。MRIでは、ブスルファン投与群において、精細管の狭小化が認められ、精細管の径は不均一であった。
本動物モデルにおいて、投与後96日の造精の回復まで追跡するためには、500gを超えるSDラットでは、比較的大きなMRI装置が必要である。他方、300g程度のWistarラットでは、標準的な実験用MRIを用いて撮影可能と考えられた。但し、Wistarラットを用いた低用量ブスルファン2回投与モデルの先行研究はなく、本検討において種特異的な反応が示唆されたことから、SDラットを用いた先行研究との比較検討は慎重に行う必要がある。

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Published: 2022-12-28  

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