2019 Fiscal Year Research-status Report
Development of cancer immunotherapy for urothelial carcinoma targeting tissue infiltrating regulatory T cells
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19K09709
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
河嶋 厚成 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (50746568)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野々村 祝夫 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (30263263)
和田 尚 大阪大学, 医学系研究科, 特任教授(常勤) (70243459)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | CCR8 / 制御性T細胞 / 尿路上皮癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
腎細胞癌におけるエフェクター制御性T細胞のようにFoxP3とCD25highが一対一で対応する癌種がある一方、膀胱癌のエフェクター制御性T細胞のように一致しない症例が認められることが分かってきたため、ソーティングによる細胞抽出が困難な症例を対象として、シングルセルシークエンスを用いて膀胱癌をはじめとする泌尿器科癌組織内に浸潤するエフェクター制御性T細胞に特異的な分子を同定することとした。シングルセルシークエンスによりmRNAの発現で採取した細胞群を評価すると同時に、抗体標識によるタンパク発現を同時に評価することが可能である。膀胱癌5例・腎細胞癌2例を主として11サンプル(健常者PBMC: n=2, 膀胱癌TIL: n=5, 膀胱癌PBMC: n=2, 腎癌TIL: n=2)を採取し、解析を行った。 PBMCおよび腫瘍内のリンパ球はそれぞれ分離され、全般に7つの細胞分画に分けられることが分かった。これは、患者間での違いは大きくなく、少数例ではあるが腎細胞癌と尿路上皮癌の間で明瞭な分離は不可能であった。一方、7つの細胞分画の中にはFOXP3陽性細胞の特異的な分画(分画4)が存在し、CCR8のmRNA発現も同部位に一致して特異的に発現していた。 FOXP3陽性T細胞分画は、細胞表面にCD25が高発現している分画で、前述の通りCCR8が特異的に高発現していた。また、以前我々が報告したようにTIM-3の中等度発現も認めた。 GITRもFOXP3陽性T細胞分画に高発現していたが、CCR8がより特異性が高いことが見てとれる。 以上より、CCR8は組織内制御性T細胞として特異性が高い分子であることが再確認された。 一方、The Cancer Genome Atlas (TCGA) 膀胱癌群のデータを用い、全生存率を層別化したが、膀胱癌ではCCR8の発現は予後を層別化することができなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
制御性T細胞に特異的な分子の治療評価を目的とする動物実験を計画していたが、 同大学の動物実験施設の移転、規模縮小により十分な動物実験数を確保できず 計画については遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
遺伝子発現でのCCR8発現はデータベース上予後との相関を示すことが出来なかった。 今後は、免疫組織染色を行うことで、その臨床的重要性を評価したい。 また、引き続き動物実験について計画通り行っていくことを考えている。
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Causes of Carryover |
研究を進めていく上で必要に応じて研究費を執行したため、当初の見込み額と執行金額が異なった。
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