2019 Fiscal Year Research-status Report
マルチオミックス解析による腎がん新規治療標的の探索と治療選択アルゴリズム開発
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19K09728
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
氏家 剛 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (00738875)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植村 元秀 大阪大学, 医学系研究科, 特任准教授(常勤) (40631015)
阿部 雄一 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 医薬基盤研究所 プロテオームリサーチプロジェクト, 協力研究員 (30731632)
清谷 一馬 公益財団法人がん研究会, がんプレシジョン医療研究センター 免疫ゲノム医療開発プロジェクト, 主任研究員 (30433642)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 腎細胞がん / マルチオミックス / 質量分析 / 次世代シークエンサー |
Outline of Annual Research Achievements |
予後不良の転移性腎癌の新規治療標的および血液バイオマーカーを同定するため、腎がん特異的小分子の探索は世界中で行われているが、臨床応用には至っていない。現在用いられている分子標的薬はマルチキナーゼ阻害剤であるが、これらキナーゼは極めて微量であり網羅的タンパク質解析では同定が困難であり、またその器質のリン酸化のがんにおける生物学的寄与の評価も要することが障壁となっている。腎がんにおいてキナーゼ自体の変異はごく僅かであり従来の発現解析、ゲノム解析のみでは効率的な標的探索が困難である。腎がんにおける新規治療標的の同定と治療アルゴリズムの開発を目的として、マルチオミックス解析を用いた新規の解析プラットフォームの構築を目指す本研究を行う。世界最高深度チロシンリン酸化プロテオームの構築に成功しており、これにより腎がん検体のリン酸化のより深い情報を得ることが可能となった。現在、腎がん組織と正常腎組織を用いて質量分析計によるプロテオーム情報の取得を行っている。また次世代シークエンサーを用いたRNAseqによる網羅的トランスクリプトミクス解析についてはほぼ完了した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ほぼ計画通りのプロファイルの取得を終えている。
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Strategy for Future Research Activity |
継続したプロファイルの取得とその後の統合解析を予定している。
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Causes of Carryover |
研究を進めていく上で必要に応じて研究費を執行したため、当初の見込み額と執行金額が異なった。
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