2021 Fiscal Year Annual Research Report
妊婦の医薬品使用と児の先天奇形発症に関連する環境・遺伝要因の解明
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19K09746
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
西郡 秀和 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 教授 (40453310)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小原 拓 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 准教授 (80612019)
栗山 進一 東北大学, 災害科学国際研究所, 教授 (90361071)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | レセプト / 妊産婦 / 妊婦の医薬品使用 / 先天奇形リスク |
Outline of Annual Research Achievements |
株式会社JMDCの保有する大規模レセプトデータベースを用いて、アムロジピンおよびメチルドパを含む降圧剤への最初の3ヶ月間の曝露による催奇形性リスクを検討した。2010-2019年に出産した女性91,390人のうち、妊娠初期の降圧剤曝露による催奇形性リスクは,妊娠初期に高血圧性疾患と診断された女性1,185人を対象に評価した。アムロジピンおよびメチルドパの曝露の催奇形性リスクを、妊娠初期に処方された女性177人を対象に評価した。アムロジピンおよびメチルドパのmajor congenital malformations(MCM)の調整済みORは、それぞれ1.172(95%CI 0.350-3.919)および0.938(0.313-2.807)であった。結論として、妊娠初期のアムロジピンやメチルドパを含む抗高血圧薬の使用は、乳児のMCMリスクと関連しなかった。 同レセプトデータベースを用いて、免疫抑制薬であるカルシニューリン阻害剤(CNI)の妊婦の使用状況を調査し、乳児への安全性を評価した。対象とした妊婦33,941人のうち、妊娠前180日から産後180日の間にCNIを処方された女性は15人、妊娠中に投与された女性は15人中6人で、そのうち3人が早産であった。妊娠中の CNI 使用に起因すると考えられる先天異常はなかった。 エコチル調査(子どもの健康と環境に関する全国調査)で、宮城ユニットセンターの追加調査として実施した妊婦の薬品使用を調査した。追加調査の薬剤質問票に回答した母児組は3634組であった。抗リウマチ薬に着目すると母親11人が妊娠中に使用していた。出産児のうち1人がMCMを有した。
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] Risk of major congenital malformations associated with first-trimester exposure to propulsives: A health administrative database study in Japan.2022
Author(s)
Ishikawa T, Obara T, Akazawa M, Noda A, Oyanagi G, Morishita K, Miyakoda K, Nishigori H, Kawame H, Yaegashi N, Kuriyama S, Mano N.
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Journal Title
Pharmacoepidemiol Drug Saf.
Volume: 31
Pages: 196-205
DOI
Peer Reviewed