2019 Fiscal Year Research-status Report
New mechanism of autophagy inhibition from the study of preeclampsia
Project/Area Number |
19K09750
|
Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
中島 彰俊 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (00436792)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島 友子 富山大学, 学術研究部医学系, 助教 (00377285)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | autophagy / preeclampsia / TFEB / ER stress / hypoxia |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者らは、新規オートファジー誘導因子TFEBの活性化経路の探索研究を行った。オートファジー抑制がTFEBの活性および発現低下に寄ること。そして、その結果PE胎盤に異常蛋白蓄積が起きていることを明らかとした。また、申請者らが以前作成した胎盤特異的オートファジーノックアウトマウスとの比較からも、オートファジー抑制とTFEBには強い関連性があることを確認している。さらに、そのTFEBを介したオートファジー抑制の原因として、PE胎盤に慢性的に認められる低酸素が、関与していることも明らかにした。以上の研究は、Nakashima A, Cheng SB, Ikawa M, Yoshimori T, Huber WJ, Menon R, et al. Evidence for lysosomal biogenesis proteome defect and impaired autophagy in preeclampsia. Autophagy 2019; 26: 1-15 にて報告した。 さらに、オートファジー抑制されたPE胎盤を検出することを目的とし、ERストレスとリソソーム機能に注目した。PE妊婦血清中に胎盤形成不全を示唆するマーカーとしてβガラクトシダーゼが有用であることは、Nakashima A, Cheng SB, Kusabiraki T, Motomura K, Aoki A, Ushijima A, et al. Endoplasmic reticulum stress disrupts lysosomal homeostasis and induces blockade of autophagic flux in human trophoblasts. Sci Rep 2019; 7: 11466.にて報告した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
もうひとつのプロジェクトであるAtg4B関連プロジェクトも順調に進んでおり、おおむね順調と判断できる。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究の方向性として、in vivo胎盤により近い状況を如何にしてin vitroで再現するか、という課題がある。TFEB系・Atg4B系の両者の可能性があり、どちらか順調に行く方法を使用してオートファジー抑制系を確立する。その後、その経路でオートファジー活性化法を検索ていく予定である。
|
Causes of Carryover |
近年の論文投稿料の高騰により、次年度用に計画したその他予算は、次年度に発生することが予想される論文投稿料を下回っていた。そのため、本年度分の一部予算を次年度に回すことで補填しようと考えているため。
|