2019 Fiscal Year Research-status Report
再発危険因子をもつ子宮頸癌に対する術後療法としてのTP療法の有効性とその予測
Project/Area Number |
19K09808
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
角 俊幸 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (50315991)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 子宮頸癌 / 術後補助療法 / シスプラチン / パクリタキセル / 治療効果予測 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、再発危険因子をもつ子宮頸癌に対する術後補助療法としてのTP(パクリタキセル、シスプラチン併用)療法の忍容性と有効性を検討し、更に有効性予測のバイオマーカーを探索することである。大阪市立大学医学部附属病院婦人科にて子宮頸癌に対して手術を行い、摘出標本の病理検査結果にて再発危険因子を有する患者を対象に研究を行う。対象患者に対して、術後補助療法としてTP療法を行い、その忍容性と有効性を検討すると共に、採取した病理検体を用いてTP療法の有効性予測のバイオマーカーを探索する。令和元年度においては、術後の病理組織学的検討に基づき、適格基準に照らし合わせ慎重に適格患者を選択し、本研究への患者登録を積極的に行い現在までに66症例を登録した。登録した患者に対してプロトコールに沿った治療を行い、それに伴う治療効果、有害事象等の診療情報の収集を行い、通常の診断治療を目的として得られた腫瘍組織の余剰部分をパラフィン包埋切片として厳重に保管し、着実に今後の検討の準備を進めている。今後は更に患者登録を進めていき、検体が一定数に達した時点で、MAD2、Sirtuin1、EGFL7、UCP2、XPA等の免疫染色を行い、発現の程度と化学療法の効果、予後等の関連を検討し、それらが効果予測因子となるかどうかを検討する。さらに、腫瘍部と正常部を対象にqPCR・16S sequenceを行い、両群間の微生物を比較検討し、治療効果予測において重要な微生物を特定・解析する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定ペースで患者登録および、検体採取が進捗している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は更に患者登録を進めていき、検体が一定数に達した時点で、MAD2、Sirtuin1、EGFL7、UCP2、XPA等の免疫染色を行い、発現の程度と化学療法の効果、予後等の関連を検討し、それらが効果予測因子となるかどうかを検討する。さらに、腫瘍部と正常部を対象にqPCR・16S sequenceを行い、両群間の微生物を比較検討し、治療効果予測において重要な微生物を特定・解析する。
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Causes of Carryover |
令和元年度においては、対象患者の登録および治療、それに伴う検体採取、診療情報収集を主におこない支出がありませんでした。次年度においては、採取した検体を用いてバイオマーカー探索を目的とした様々な検討を行うため、それに必要である実験試薬、機器購入等に次年度使用額を用います。
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Research Products
(1 results)