2019 Fiscal Year Research-status Report
ヒトパピローマウイルス関連中咽頭癌の新しい免疫学的治療バイオマーカーの開発
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19K09868
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
武本 憲彦 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (20636485)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | HPV関連中咽頭癌 / 細胞障害性T細胞 / 放射線治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在までに治療が完遂されたHPV関連中咽頭癌11例に対して治療前、10Gy,20Gy、30Gy,40Gy,50Gy,60Gy,70Gyのポイントで血液検体からPBMCを採取しBispecific抗体を用いてCTL活性を測定した。 11例ともに治療反応が良く、寛解にいたったが、20Gyの時点でほぼ80%以上のCTL活性を認めたが1例のみ30%以上に上昇することなく治療を終了した。 治療後半年までの測定はまだ2例にとどまるが、いずれも3か月目の検体では60%以上の活性値をキープしていたが、6か月目で20%未満へ減少した。今後、新規症例の追加とともに継続してサンプル採取を行って解析を続けていく予定である。 ただし、現在までコロナウイルスパンデミックの問題で抗EphA2抗体と抗CD3抗体を結合した精製Bispecific抗体の購入元であるAmgen社から抗体の供給が途絶え、一時的に実験をストップしている状況である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナウイルスの問題で試薬などが供給されなくなった。また研究室での研究自粛要請が出たため実験が制限されている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は試薬入手次第、研究室の実験制限が解除され次第実験を再開していく。
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Causes of Carryover |
(理由)平成31年度に行った検体数が乏しく、新たな追加検体の解析を行う予定であったがコロナウイルスパンデミックの問題でその後に施行予定であった解析が行えなかったため未使用額が生じた。 (使用計画)さらに新たに得られるであろう検体数と試薬の量が十分量に達すれば追加で解析を行うこととし未使用額はその経費に充てたい。
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