2022 Fiscal Year Research-status Report
ヒトパピローマウイルス関連中咽頭癌の新しい免疫学的治療バイオマーカーの開発
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19K09868
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Research Institution | Osaka Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
武本 憲彦 大阪医科薬科大学, 医学部, 講師 (20636485)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | HPV関連中咽頭癌 / 細胞障害性T細胞 / 放射線治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究対象であるHPV関連中咽頭がん症例は本年度に3例認めたが、Bispecific抗体試薬供給が滞り結果的に血液検体を解析可能であった症例は1例のみであった。新規例は治療前と20Gyと40Gyと70Gyの4ポイントの測定になった。 血液検体からPBMCを採取しBispecific抗体を用いてCTL活性を測定したが、新規追加例は治療後の病変遺残を認めた。CTLの活性値は治療前をベースとし、最大活性値/ベース活性値は1.16であった。放射線治療中の最大活性値のタイミングは40Gy時点であったが、治療前および20Gy、40Gy時の3ポイントではほぼCTL活性値の変動は乏しく70Gy終了時では活性値がベース値の50%以下に低下するという動態を示した。 試薬供給元であるAmgen社では2022年度は精製Bispecific抗体薬の販売を完全にストップしていたが、大規模なロックダウンや流通規制が徐々に緩和されつつあり2023年度の試薬供給が増えることを期待し解析症例の集積を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナウイルスパンデミックの問題で抗EphA2抗体と抗CD3抗体を結合した精製Bispecific抗体の購入元であるAmgen社から抗体の供給が2022年3月~2023年3月の販売供給が完全にストップしてしまったことが大きな要因と考えられる。さらにHPV関連中咽頭癌の2つの大規模ランダム化第3相試験(ML Gillison et al. Lancet. 2019 Jan 5;393(10166)40-50, H Mehanna et al. Lancet. 2019 Jan 5;393(10166)51-60)がpublishされたため、化学放射線療法を選択希望される患者が多くなり、本試験対象の放射線単独療法症例が減少したことも大きな要因と考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
試薬供給が再開された際は着実に対象症例数を増やして解析を進めていく。 また、Amgen社以外でNovus Biologicals社に抗EphA2抗体と抗CD3抗体を結合した精製Bispecific抗体の作成が可能か引き続き検討を行う予定である。
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Causes of Carryover |
(理由)コロナパンデミックの影響で予定していた試薬購入が不可能であったため次年度延長を余儀なくされ、そのため使用額も次年度延長となった。 (使用計画)現在他社製品を使用し同様の解析が可能か検討中である。今後は試薬供給業者が輸入量制限を解除する見込みであり、抗体試薬の待機が解除され解析検体が追加されることが予想される。未使用額はその追加解析の経費に充てたい。
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